ソニー、エレクトロニクス事業で約8,000人を削減（黒字リストラ）
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1209/sony.htm
この記事によれば全従業員16万人中の5％にあたる8000人を解雇するそうだ。私は日本でいち早くアメリカ型経営を取り入れたのは、ソニーだと思っている。5％の従業員を解雇するよりも、社員全体の給料を5％減らして、雇用を維持する事は出来なかったのか、工場の生産を縮小し、休みを増やして給料減らすみたいな事は出来なかったのか？
私はアメリカ型経営は、今回の不況では日本に悪影響をもたらすと思う。安易な解雇によって人々の経済活動が萎縮し、消費がさらに細っていく、消費が少なくなれば、業績も悪化するという悪循環にはまり込むのではないかと思う。
今回のソニーの決断は、ある意味、アメリカ型経営の結果と言えるだろう。だが、これでさらにソニーのイメージは悪くなるだろう。アップル社がリストラする時は、誰もが寛容だった。なぜなら、倒産する瀬戸際か？と言われていた頃だったから。でも、今のソニーは倒産するほどじゃない。だから、人員削減などするよりも給料を下げたり、生産調整するなどして、歯を食いしばって、雇用を維持するべきだったと思う。
だが、彼らはそういう努力をせず、人を切った。アメリカかぶれの企業である。ソニーは、日本の企業というよりかは、もうアメリカの企業である。もう私達が知っているソニーではなくなったと思う。ちなみに私が欲しい製品でソニーの製品は一つもない。なぜなら、彼らがユーザーを見なくなったから。今、私が欲しい製品を作っているメーカーのリストは、エプソン、カシオ、三菱、バッファロー、Apple、ローランド、オンキョー、サンヨーである。以上のメーカーはきちんとユーザーを直視し、製品作りをしている。今のソニーの製品は優等生だけど個性がない。つまらない。
ソニーはリストラをする前に、私が欲しいと思わせるものを作るべきだったと思う。だが、今のソニーの目には、ユーザーは映っていない。映っているのは、アメリカ型経営に支配された冷徹な数字だけの様だ。ソニーが人を切れば、他の会社も追随するだろう。その結果、多くの雇用が失われる。昔は良い事を先頭を切ってやっていたのがソニーだったが、今は悪い事を先頭を切ってやっている。
ストリンガーCEOも辞めてほしい。あなたにはソニーは変えられない。中鉢さんも辞めてほしい。あなたは日本人じゃない。現在の体制で何も新しいものが生まれていない。平凡な製品ばかり、普通有能な人材が仕事をすると1年以内に何か形が出るものだが、いっこうにソニーらしい製品が一つも出てこない所を見ると、この体制ではソニーはダメだ。経営者のチェンジが必要だ。従業員よりも経営者のリストラの方が必要だと私は思う。
