いいアドバイス

私が、他人にいいアドバイスが出来た時は、優しさと賢さが両立していた。本来は状況の批判なり、代案なり、ジョークなりが折り重なったものであるが、その根底には状況の適切な分析という賢さと、人々の気持ちを汲み取る優しさがある。優しさと賢さ、その両方が兼ね合わさったとき、いいアドバイスが出来ている。それが、いいアドバイスだと評価するのは、そのアドバイス通りに行動した人が成功しているからだ。
　
1.賢さについて
情勢の的確な判断をする為に、キーファクターになりうる情報が揃っていて、それを適切に評価できていたとき、正確な分析になる。この正確さに基づいて出した結論は賢いと言える。だが、情報が揃っていないと失敗する。
　
2.優しさについて
人の心理や背景にある文化、宗教、気候風土からなる人々の気質、季節の状況（寒い冬だったり、暑い夏である場合、人の気持ちに影響する）そして、過去の歴史背景、経済状況から来る人々の不安、不満、怒りなどを総合的に分析して、その中で、心理的最適解を見いだす。
　
この二つの分析が的確に行なえていて、それに対応する最適解を他人に説明できていたとき、私はいいアドバイスが出来ている。合理面の答えと、心理面の洞察が組み合わさった時、最も成功に近い答えを言い当てている様に思う。
　
こういういいアドバイスが言えるのは、滅多にない。だが、その分だけ、大きな成功に導いている感がある。大抵は、アドバイスというよりも、状況の批判やジョーク、そして、それに対する代案や気をつけるべきキーポイントを説明したときだ。
　
そういう風に他人を成功に導くと、成功の女神がチェスをしていて、自分がその女神のコマになっている気分になる。なぜなら、偶然言ったジョークや批判（代案入りの）がアドバイスとなっていたりするからだ。そんな感じであるため、自分ではないものが自分をつき動かしている様に感じるわけだ。ただ、私と話した人間が、たまたま有能であり、質問が秀逸であったたため、いい質問が、いい答えを引き出し、結果としていいアドバイスになっていただけかもしれない。でも、それを差し引いても、私のいいアドバイスに共通するのは、社会に対する賢さと優しさがある。この二つが両立している事が重要なのだ。
　
客観的（包括的）に賢く、現実的に優しい。主観に溺れず、社会を真摯に眺め、行動できる人間を成功の女神はお好きなようである。そういう意味では、成功の女神とはよく言ったもので、成功する人（姿勢）とは、女性に好まれるタイプなのだ。
　
ちなみに成功の女神は、努力しない奴や、勇気のない奴、馬鹿と独り善がりは嫌いだ。それと甘ったれた人間も嫌い。どこかの国の首相の様にも感じるが気のせいだと思う。それと現実逃避する奴も嫌い。嫌われると成功の女神は微笑まず、スランプに陥るのだ。あまりにもこれらが揃い過ぎると、その人間のみならず、他の人間にも失敗を及ぼし、大迷惑なのだ。でも、結構優しい所もあるのが成功の女神、どこかでチャンスを与えているときもある。それに気づくのは、いつも希望を持っているかどうかで決まる。絶望していると、チャンスがあっても通り過ぎてしまう。そういう意味で、希望を持つ事は大事なのだ。希望は成功への切符、大事にしよう。