SKY NOTE

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日本とアメリカの景気対策の違い。

1.未来に投資するアメリカ、過去に投資する日本
アメリカの景気対策は、金融機関の株を買っている為、景気回復時には株価上昇によって利益が生じる。また、自然エネルギーなどに投資するため、将来の有望産業にも繋がり、尚且つ、国内のエネルギー自給率も高める効果がある。つまり、投資効果が高い未来に対する投資をしている。
 
翻って日本の景気対策では、自然エネルギーへの投資は目立ったものはなく、これからという状況だし、公共事業は、既に充足している道路への投資という旧態依然とした産業への投資、新しい産業への投資がない。定額給付金も効果は一時的で将来に繋がらない投資効率が低く、過去に投資している。
 
日本は、太陽電池風力発電などは、ハッキリ言って世界トップクラスのものを持っているけれど、それを生かす政策がない。日本政府が推し進めているのは、従来の火力発電所を温存する為のCCS(二酸化炭素地下貯留技術)と原子力である。つまり、既存のものを温存しながら環境対策という方針が見えてくる。
 
2.政治主導のアメリカ、官僚主導の日本
なぜ、日本は過去に支配されてしまうのか、それは官僚主導だからである。官僚は、その習性から言って前例主義である。よって、過去を踏襲した政策を作りやすい。現在の日本は、政治空白状態が続いており、この前例主義的な政策を見ても、麻生総理がいかに官僚に支配されているのがよく分かる。翻ってアメリカはオバマ政権で未来に投資している。だから、将来上手くいけば、見返りが望める選択をしているが、日本の政策には何の見返りもない。残るのは莫大な借金だけだ。
 
3.役人の利権に翻弄される日本
役人は天下りをすると、億単位のお金がもらえる。よって、この魅力がある為に旧来の政策やシステムを温存しようとする。しかし、それによって生まれる莫大な規模の無駄な財政が、この国の未来を閉ざす。これには、国民として、はっきりノーと言わねばならない。そうでなければ、この国は役人に食いつぶされてしまう。そんな大げさなと思うかもしれないが、歴史の中では、官僚に食いつぶされて滅びた国は結構あるのだ。本来、この国は、官僚の利権をなくせば、増税する事なく、景気対策が出来るし、無駄な公共事業を辞めて、自然エネルギーなど、有用な公共投資に振り向ける未来への投資が出来るのだ。また、医療だって充実できて、この間の妊婦の問題だってなくせる。
 
4.改革とは名ばかりの小泉改革(正確には改悪である)
小泉改革がおかしかったのは、財政再建の美名の元、官僚の無駄使いを省く事なく、医療や社会保障など国民にとって重要な部分を削った事だ。本来、最も省く必要のある無駄を削らないで、自分を支持してくれている国民の生命線となっている医療や社会保障を削った所から見て分かる通り、小泉改革は、単に国民いじめをしていただけである。改革でも何でもない。本来の改革とは、官僚の既得権を排除し、本当に無駄な財政を省く事だ。それもきちんと出来ず、言葉だけの改革は、私の耳には空虚だった。他の国の財政再建とは似ても似つかない、小泉改革の低レベルさには呆れたものだった。それでも、国民は彼の言葉に酔いしれた。小泉氏は、言葉は良かったが、実際にやっている事とのギャップが大きかった。それでも未だに小泉氏を支持するテレビのコメンテーターがいる事には驚きだ。物事は中身ではなく、表面で評価されるのだなぁと思う。(彼の言葉にはフレーズだけで中身(具体策)がなかったが、共感しやすい要素が含まれていた。故に私は彼を馬鹿にしていたが、己の馬鹿にしているクズが世間では高みに上っているのを見て、この国の将来はヤバいなと思ったものだ)
 
だが。本当に大切なのは中身なのだ。小泉改革は改革でもなんでもなかったと、ハッキリ認識した方がいい。官僚に敵対できず、敗北した中途半端なまがい物の政権に過ぎなかったのだ。今になって化けの皮がはがれていると思う。私達はその現実こそ、小泉改革の本質であり、中身なのだと認識するべきだ。そうであってこそ、過去の失敗に学び再出発する事が出来るのだから。
 
5.日本が再出発するためには、政権交代が必要
官僚に敵対し、勝つ為には強力な政治力が必要で、その為には民意によって選ばれた首相が必要である。それは当然の事ながら官僚の言いなりの麻生総理の事ではない。新しいリーダーが必要だ。そして、それは既得権を温存する自民党ではない。既得権と対立できる政権が必要だ。それは民主党社民党連立政権が望ましい。官僚の言いなりの腰抜け政権はもういらない。この国の為には必要ないものだ。この国が過去の呪縛から解き放たれる為には、官僚主導政治(前例主義的政治=過去)を終わらせ、政治主導の政権による新しい国の形(未来)が必要なのだ。
 
その為に皆が「チェンジ」しようではないか
 
それが今、国民に一番必要な事である。一票入れて、この国をチェンジする事が必要だ。官僚主導という過去を終わらせよう。