SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

景気回復は間近?!

アメリカの金融情報を探していたら、こういう情報にぶつかった。
 
「米流時評」
シティバンク危機脱出!連邦政府のゾンビ蘇生術成功か?
http://beiryu2.exblog.jp/9455025/
 
この記事の内容が最もしっくり来た。3月9日に1ドルをつけたシティバンクの株は、今や3ドル付近にまで回復している。つまり、3倍だ。その3倍になる理由が、この記事を見てやっと分かった。
 
シティバンクの黒字決算のインパクトは大きい、それに加えてバッドバンクによって不良債権が切り離される訳だから、貸し渋りは相当なくなるだろう。そうすれば、市場にお金が流れ、それによって経済が息を吹き返す事だろう。
 
さらにそれに加えて、政府の大型景気対策グリーンニューディールが控えている。こういう2重、3重の政策が、不景気にボディーブローの様に効いて来る事だろう。過去の日本でも同様の事が起こったので、そう思うのだ。日本の場合は、不良債権の切り離しに時間がかかり、10年の歳月を必要としたが、それをアメリカは1年もしない内にやるつもりだ。さらに、そのあと、日本の場合は中国特需があったが、今度の不況では環境特需が控えている。エネルギー安全保障と、自国の貿易赤字体質の改善にも役立つ一挙両得の政策をオバマ政権は実施している。
 
政策にムダがないところが日本と違う所。意味のある事にどかんと金をかけている。日本は既に充足している道路を作ろうとしたり、もはや既に時代遅れになりつつある地デジに補助金を出そうとか、そういう意味のない古いタイプの政策ばかりしていて本当に駄目な指導者だと思う。オバマの爪のアカでも煎じて飲ませたいくらいだ。物理移動の時代や電波放送の時代なんて、もう終わりだったつうの。遅れている。あまりにも遅れている。時代はネットの時代。テレビも都市も電線もみんなネットになる。中央集権(都市、発電所、テレビ局)の為のインフラ(道路、電線、電波)なんてもう時代遅れだって亊に気づかないと駄目。これからは分散インフラの時代(バーチャルシティ、スマートグリッド、IPTV)なのだ。(そういう意味では社会システムそのものが民主的になりつつある)
 
意味のある投資は後で効いてくる。例えばシティバンクの36%の株を購入したアメリカ政府の公的資金は、景気が回復しシティバンクの株が上がれば、それを売る事で莫大な利益が生じる。オバマは、その利益を当て込んで莫大な財政赤字を何とかするつもりだろう。ていうか、それしかないんだな。日本だと、そういう事にすぐ懐疑的になる人がいるけれど、過去の事例を見れば、不況が永遠に続く訳ではなく、必ず、不況から脱して株価が上昇しているんだよね。問題は、その時期、日本の様に10年続いたらきついだろうが、今回の不況には、その日本の10年の失敗が生かされている。
 
貸し渋り状態を継続しない亊が日本の失われた10年の教訓なのだ。そういう意味でシティバンクの黒字の意味は大きいのだ。つまり、しょっぱなから、明るい展望が見え始めた訳だ。既に日本の失われた10年のうち9年分が消化されていると見る事も出来るのではないかと私は考えている。だから、バーナンキは、2010年には景気は回復し始めるだろうと言っている。(不確定要素はあるという注意書きが添えられているが)
 
そういう意味で、今回の金融不況はアメリカの場合、「失われた1年」になるかもしれない。とにかく貸し渋りさえなくなれば、金融不況からは脱する。それは日本の経験から言っても明らかだ。