- 橋本政権の時、消費税を5%にした事で不況を長引かせてしまった。現在の麻生政権の景気対策は消費税増税を早めてしまう事で回復しかかった景気を追い落としまうリスクがある。そこで、増税を限定する景気対策が必要だと考える。
2.補助金よりも融資を活用する。
- 補助金という形の支援だと、一旦出してしまったお金は戻ってこない。税金という形で回収しなければ財政的に辻褄が合わない。しかし、融資ならば、最悪でも赤字国債の金利分の負担だけでよく、しかも、融資条件という形で目的が絞り込まれるので無駄なく効率的にお金が使われる。
3.グリーンバンクを中心とした無利子融資による内需拡大
- 1.グリーンバンク
- 太陽電池、風力発電、地熱発電、ペアガラスなどに無利子融資を行なう。財源は石油の暫定税率を組み替えて運用する。(2兆円)
- http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20090403/1238691202
- 2.エコ家電0%ローン(10万円まで)
- 基準を満たす省エネ性能を持つ家電製品を対象に無利子融資をする。財源は赤字国債、あるいは埋蔵金(5000億円)返済期間は3年とちょっと、最初の一年は毎月2000円、二年目から毎月3000円にすることで、景気が回復した時に後払いする形に出来る。
- 詳細:http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20090413/1239600566
- 3.エコカーに0%ローン(100万円まで)
- エコカーを買う人に無利子ローンで車を買える様にする。
4.雇用不安を少なくする。
- 雇用の不安があるからこそ、人々は使うお金を減らす。だが、それがさらなる不況を産み出す。放漫財政による景気対策は将来への不安を生み、短期的には効果があっても、中長期的には効果が相殺されてしまう。そこでワークシェアリングをメインとする。安易にリストラが出来なくなる亊で、長期的な雇用が確保されれば、人々の不安も少なくなる。
5.省エネの経済効果を活用する。
- ワットチェッカーを全国の図書館で借りれる様にする。(必要予算:1.7億円)省エネをすると、お金が節約されるだけではなく、石油を輸入する為の外貨が必要なくなり、国内にキャッシュが還流する。また、人々が低コストで生活できる様になると、ある種の自信が生まれる。つまり、不安が少なくなるのだ。
地味で堅実な景気対策こそ、実は最も効果のある景気対策だと思う。なぜなら、放漫財政は将来の大増税という形となって結果的に不安を生む。今この不況をしのぐ為には、皆が節約をする事も大事だけれども、それと同時にお金を使っていく形を見いださなければいけない。そういうギリギリのラインを考えると、無利子融資の活用が効果的だ。ある意味将来への負担の先送りなのだが、使ったお金を無利子で分割しているので、それなりに納得できるコストだ。堅実な景気対策で、この不況を長引かせず皆が安心できるような政策こそ、最大の景気対策なのだ。
将来への不安、それこそが不況を長引かせる元凶なのだから。この景気対策は、節約する事そのものを景気対策にしてしまう亊で不安を減らしながらも新たな消費を生むという所が画期的なのである。もっと言えば、消費したお金を長期的にはエネルギーコストの削減という形でペイしてしまう為、実質的にはかなり低いコストで景気対策をした事になる。麻生政権の様にお金を馬鹿みたいに使い、莫大な赤字国債を積み上げ、将来、大規模な増税しないと辻褄が合わなくなる政策とは違うのである。