SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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現実と真実の違い

現実と真実は違う。病気に例えるならば、症状と原因と言える。表面に現れている症状が現実で、病気の原因が真実である。現実よりも真実に価値があるのは、病気の原因を取り除けば、再発の危険はない事である。逆に症状を抑えるだけでは一次的に対処は出来ても根治は出来ない。
 
病気で重要なのは予防である。つまり、病気の原因となる事を把握し、それに先手を打って備えておけば、病気にならないのだ。つまり、病気の原因という真実を把握し、それを抑えておけば、病気になる可能性を大幅に下げる事で病気になる不幸を現実にする事がない訳だ。
 
現実よりも真実が重要なのは、亊が起こる前に亊の真実を把握し、問題のある現実を未然に避ける事である。正に「君子危うきに近寄らず」である。現実よりも真実を重視するのは君子という訳である。
 
逆に現実が重要なのは起こってしまった事に腹をくくって対処する時だ。予防をしていない事や、予測不可能な事への対処は、どうしても現実を直視して対処しなければならない。そういう時に現実は大事だ。
 
地震に例えると、マグマが真実で地震が現実である。マグマが存在しているという真実を無視していると、現実に地震が起きた時に困る事になる。予測というのはそういう「真実」を把握する常識的な発想が求められる。目の前にあるものだけが、重要ではない。目の前になくても、重要な事がある。目の前にあるのが現実で、目の前にないものが真実である。
 
現実は真実が表面化した事象に過ぎない。故に現実は真実の子供であり、真実は現実の母である。