SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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戦略的視野から見た環境政策

私は基本的に功利主義者である。故にトータルな視点での合理性や利益を追求する。この視点から日本の環境政策を考えると問題が多い。
 
日本の環境政策の戦略性から見た問題点。
 
災害対応能力:×

  • 地震を引き起こす可能性のあるCCSを推進しようとしている。つまり、災害を予防するばかりか、逆に引き起こしてしまう可能性のある事をしている。また、コンパクトシティは高層建築を建てる事を奨励しており、それは地震に弱い縦に細長い構造物を大量に作るという亊でもある。低層で丈夫な建物の方がいい。避難に関しても、老人が増えるのに地震に弱い高層建築を大量に作り、CCSで地震を引き起こしたらエレベーターが故障したときに避難が出来ない恐れがある。高齢化社会×CCS(地震)×高層建築=ほぼ考えられる限り最低の組み合わせ(人殺しである)

環境合理性 :×

  • 目標設定が低すぎて効果が望めない上にコンパクトシティなど高い建物を造る事で、それに必要な鉄やセメントを大量使用し、逆に二酸化炭素を増やす。しかも、コンパクトシティで削る事が出来ると言われている車自体の二酸化炭素は技術革新でゼロに出来る為、セメントや鉄を大量消費する分、二酸化炭素を余計に出してしまう結果となるだろう。また、高い建物は太陽エネルギー(熱や電気)を公平に分配する時に障害となる上に電子都市による都市の電子化や人口も減少する為、結果としてこれ以上建物が必要ない。つまり、戦略的に見れば、無駄以外の何者でもないのが日本の戦術的環境政策である。

経済合理性 :× 

  • 高齢化社会に突入する際に外貨を必要とする外国の地下資源に依存するのはリスクが大きい。よって、自前のエネルギーや食料で国全体を運営する為には、現在の産業構造をある程度縮小する事が必要である。つまり、鉄やプラスチック、石油、石炭、天然ガスの需要を出来るだけ削り、その上でバイオ燃料、バイオポリマー、自然エネルギー、バッテリー技術、ペアガラス、太陽熱などを有効に活用し、出来るだけ早い段階で国外の資源に頼らずとも国民が快適に生きていける様に時間をかけて移行するべきである。しかし、日本の環境政策では、石炭や石油の使用量を温存する様なCCSを推進している。これは、化石燃料への依存状態を長引かせる結果となり、急速に進む高齢化に追いつけなくなる恐れがある。高齢化によって経済的に不利な状況になった時、国民が困窮するのは目に見えている。CCS推進による化石燃料への依存が長引けば、その分だけ、対応が遅れる。

 
このように、CCSやコンパクトシティなどを提案するのは、戦術的視野(対処療法的視野)から見れば正しい様に見えても、戦略的に見れば、人命を危険にさらしたり、国民を困窮に至らせる恐れがある。個別的視野で正しい様に見える政策も、全体(大局×長期的視点)から見れば間違っている亊もある。短期的視点の問題点は、長期的に見た場合の問題点を無視する事で、極めて大きなミスになりやすい事である。国立環境研究所が出してきたプランは、その点で全然ダメであった。国立環境研究所がそのような発想になってしまうのは、基本的にあの研究所は学者の集まりであり、個々の象牙の塔の寄せ集めに過ぎない点で、それぞれを組み合わせた場合の総合的な判断をする戦略性を確保する様な人材がいない。つまり、戦術家集団である為に、この様なミスを犯していると推定される。
 
そして、この文章も戦略的に見ればミスを犯している。なぜなら、このようにあまりにも率直に書き過ぎる事で、敵を増やしてしまうのだ。トータルで見て、オバマの様に皆を味方につける方が戦略的に見ると正しい。