SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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不況について思った事

1.雇用を維持する。
休みを増やして、従業員全員の給料を下げてでも雇用を守る。<ソニーのリストラに対する苦言>
ソニーが16000人首にするという判断をしたけれども、そういう決定をした経営陣は、全然自分達の給料を下げたという亊を聞かないのはどういうことだろうか?他人を路頭に迷わせる様な事をしておいて、自分の給料はそのまま?!他人の首を切って経費節減というのならば、まず自らの給料を切ってから言えと言いたい。そういう意味でソニーの削減案には、相手の立場を思いやる姿勢がないと感じる。今のソニーに欠けているのは、お客様を思いやる姿勢である。思いやりこそ、相手のニーズを汲み取る心なのだ。そういう心が使いやすい製品に結びつく。今回の従業員のクビの仕方から言って、ハッキリ言ってソニーには井深イズムはもうなくなったと言ってもいいと思う。ソニーの創業者、井深さんは、今の経営陣とは逆の思想の持ち主だった。トリニトロン管を作っている時、会社の資金繰りが悪化していて、銀行にウソまで言って、とにかく資金を用立てて、開発をさせた井深さんのような人がリーダーならば、最高の製品を作ってやろうとみんな頑張るだろうが、従業員の首を切っておいて、自分は給料そのままなんていう経営者を見ていて、誰もこの会社の為に頑張りたいとは思わないだろう。それよりもリストラされない様に御機嫌取りをする様な社員が増えるのではないかと思う。アメリカ型経営は、目に見えない心を棄損する。しかし、その心こそ、操作性のいい製品だったり、ニーズに合致した製品を作る原動力になっていたのだと思う。今のソニーはそれが全くないと感じる。人の優しさがニーズを見いだす。優しさのない経営は、ニーズを無視する。発明家は常に優しい眼差しを持っている。そういう眼差しから生まれた優しいものが人の心に響くのだ。優しさが人を感動させる。マーケットリサーチするとかそういうのじゃないんだ。それが分からなくなったソニーには感動しないのだ。感動がなければ付加価値は生まれない、付加価値がなければコスト競争しかなくなる。それじゃ結局ジリ貧になるだけ。それが分からないのだろうか?

2.資金繰りをよくする。
過度の貸し渋りは、壊疽に似ている。その認識を皆で共有する事が必要だ。血液を止めれば、それによって体が黒ずんで腐る。だから、上手にお金を流さないといけない。生き残れるだけに十分なお金だが、多過ぎない様に適度に貸さないといけない。過度に貸すと、不良債権になってしまうし、貸さなすぎると倒産してしまう。生かさず殺さず、無駄な経費を節減するアイディアをしぼりながら、上手に貸そう。優れた銀行マンは、会社の経理書類を見て、節約ポイントを指摘して上手にお金を運用する方法を経営者に伝授するという。そういう本物の銀行マンを銀行は増やしてほしい。中学生の頃、校長先生が朝礼で面白い話を聞かせてくれた。再建屋と言われている人が、経営者に「この会社の年間売り上げはいくらか?」と聞かれ、経営者が答えると、「それを365で割ってください」と言って、また答えると、「この会社の就業時間は何時間か?」と聞いて、また「その時間で1時間あたりの売り上げ額を言ってみてください」と聞かれて答える。そしておもむろにゴミ箱から書類をひっぱりだして、「御社は1時間あたり、これだけの売り上げしかないのに、従業員は、それよりも高い書類を捨てている。これでは赤字になりますね」と言ったのだそうだ。これには経営者も参ってしまい、細かい経費であっても見逃さなかったという。つまり、経費というのはそういうものなのだ。そうやって小さなコストであっても、決してそれを侮らず、無駄を省く事がこの大不況を生き残る為に必要な事だ。
「経費つもれば山できる」
「なんと言う山ですか」
「倒産です」笑えないジョーク

3.お客を大切にする
再建屋と呼ばれる人が、会社を再建するにあたって、全社員をある場所に並ばせて、正面にいかにも立派そうな人間を歩かせ、自分は、その後ろを、みすぼらしい格好でびっこを引いて歩いて見せた。そして、その並んでいる社員の中から、みすぼらしい姿の自分を笑ったり馬鹿にする様な仕草をした従業員を片っ端からクビにした。これは、その会社を救ってくれる重要人物を迎えているのに、それを笑ったり、馬鹿にしたりする人間は、お客に対しても同様の事をするという前提に立ち、そういうお客を大切にしない社員がいると、結果として会社の損益になると判断し、即刻、クビにする。つまり、人に敬意を払ったり、大切にしない人間は、お客も大切に出来ない。だからクビにする。私がソニーの経営陣をクビだと言うのは、従業員を大切に出来ないのは、翻ってお客を大切に出来ないと言える。故にクビなのだ。人を粗末にする会社は、結局、お客も粗末にするのだから。従業員を粗末に扱っておいて、お客様を大切にしろと言っても、白々しくて説得力に欠けるだろう。