不安とは、不幸の連想である。「これはマズいな」とか、そういう予感みたいなもの。人は良くないパターンにハマると、自分の行く末の不幸を連想して、不安になる。現在の金融危機も、皆が不幸の連想をし、「不安」になっている。不安の問題点は、それで頭がいっぱいになると、チャンスが目の前にあっても見えなくなる事だ。
状況を打開する機会などは、幸福なパターンを連想する事が必要だ。つまり、自分にとって何がベストかという事を常に意識して考え続ける必要がある。不安に頭が支配されるとこれが出来なくなる事が多い。
だから、不安に打ち勝つ為には、幸福の連想が必要になる。不安に根拠がある様に幸福にも同じくらい根拠がある。自分にとっていい事を具体的に現実的に考える事で、不安に打ち勝つ亊が可能となる。人は不幸を連想している時は後ろ向きの発想に支配されている。しかし、幸福になる為には前を向かないとダメ、目の前に幸福の女神がいても、後ろを向いていると見えないのだ。
だから、ポジティブになる必要がある。チャンスをつかむ為に。
不安とは不幸の連想、不幸を避ける為の防衛が行き過ぎると、チャンスを逃してしまう。過剰防衛は、何の解決にもならないばかりか、かえって問題を悪化させる事がある。故に建設的な幸福への連想が必要なのだ。そういうポジティブな発想を人はしばしば「諦めない」と言う。スティーブ・ジョブス曰く、「成功する人は、成功するまで諦めなかった人、失敗する人は成功する前に諦めた人」という話だ。
この言葉から考えられる事は、不安に支配されて勝つ前に諦めてしまうと負ける。不安に打ち勝ち、勝つまで諦めなかった人が勝利するという亊だ。そういう意味で勝ちたいか負けたいかは本人次第という事なのだろう。
そして、そういう「諦めなかった人」を世の中は、こう言う「努力した人」と。そういう意味で、スーパーマンに出てくるレックス・ルーサーが私は好きだ。やはり、どんなにスーパーマンに負けても這い上がって来る所が素晴らしい。見事な悪役だ。
レックス・ルーサーの様な図太さが皆にあれば、今回の金融危機など最初から起きないだろう。そのかわり世界が破滅しているかもしれないが...
