SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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世の中には見えない数字もある

世の中には見えない数字もある。公開されていても、情報が整理されていなかったり、共通するルールがなかったりして比較検証が出来ない様に加工されている情報は、見えているけど見えない情報となってしまう。あるいは、そういった情報が膨大すぎて、調査する労力が長大になり、それによって実質的に見えない事もある。

ここで言いたいのは特別会計の亊を言っている。マスコミは、数字を示せと言っているが、そんな数字は調べてみないと分からないのである。数が沢山あって、それも会計ルールが統一されている訳でもないので、情報が整理されていないのである。つまり、マスコミは、存在しない情報を民主党に出せと言っている。だが、特別会計の闇にメスを入れない限り、無駄の温床を叩く事はできないのだから、そこに目を向けるべきなのに、いたずらに存在しない数字を出せと言って、実質的に特別会計の改革を妨害している様なものである。

そういう意味でマスコミは見当違いの批判をする事で、日本の官僚支配の片棒を担いでしまっている。これは、官庁の言っている事を鵜呑みにするからである。少し立ち止まって考えてみよう。国民が苦しんでいる時に、大して社会に貢献していないばかりか、むしろ害悪になる様な事をしている連中が、高い退職金をとっている。どう考えてもおかしいではないか?本来であれば、そういうお金はビタ一文払う必要はない筈だ。だから、それを支払ってしまう構造を壊すという亊は歓迎するべき事だ。また、そういう利権を獲得する為に融通の利かない法律や規制を大量生産して社会から活力を奪っている亊も重ね合わせると、目に見えない数字が沢山あるのである。目に見える数字だけで物事を判断すると、今の日本の成果主義の様に成果を評価しているつもりなのに、成果が上がらないという結果になりかねない。

目に見える数字だけでなく、目に見えない数字も読み取る事が出来てこそ、本当の意味で正しい判断が出来るのであり、マスコミの皆さんが国民の味方、あるいは広告主の味方ならば、この国の経済が重要な筈だ。この国の経済のダメージを最少にしつつ、危機を乗り切る為に必要な事は、闇と光を読み取るバランス感覚である。それができなければ、闇の力に屈する事になる。なぜなら、闇はいつも自分の姿を隠して、自分に危害が及ばない様に周到に準備をしているのだから、それを見切らず、目に見える事ばかりを追いかけていたのでは彼らには勝てない。そして、その敗北は、今の状況から言うと、日本の没落を意味するのである。(無駄を省かず増税だけをしたら、経済の停滞は免れないし、資源価格の高騰は日本を貿易赤字国にし、衰退の前兆となりうる)

特別会計の闇を白日の下にさらす事で、官僚のこの国の支配構造を破綻させる亊が出来る。お金の流れを官僚側ではなく国民側に傾ける事で、官僚の利権争奪戦による社会の疲弊(高コスト体質)を最小限にする事が出来る。今は燃料切れ(外貨切れ:ビジネスモデル破綻)で墜落しそうな日本という飛行機を、どうやって空港(低炭素社会、低資源社会、自給自足体制)まで飛ばすかという事で余計な荷物はとにかく全部すてる事が求められている時期なのである。

今の官僚は、いかにお金を節約するかよりも、いかに法律や規制、予算を獲得して、いかに無駄を増やして省益を最大にするかという基準で出世している。故に予算は常に膨らみ続ける。この無駄への流れを逆流させる事が出来なければ日本の浮上はあり得ない。その為には、特別会計天下り禁止などは、有効な手段だ。利権体質を滅ぼせば、彼らの無駄を増やす動機をなくす事が出来る。そういう意味で最も重要なのは、数字よりも方向性の転換なのだ。マスコミはそこに目を向けなければいけない。利権体質を滅ぼさない限り歳出の大幅な削減はあり得ない。

歳出削減しろと言っても役人自体のモチベーションが逆方向に向かっているのであれば、上が何を言っても無駄なのだ。なぜなら、今の日本で真に上についているのは官僚なのだから。そのモチベーションを支えている利権構造の破壊こそ、日本が浮上する為に必要な通過点なのだ。ここを通過できないのであれば、日本は浮上できない。国民は苦しみのうちに没落していく国と一緒に貧しくなっていく。有能な人間は高給を提供する海外に逃げていくだろう。残ったものは不幸という事になる。失われた10年が失われた100年にならない様に、ここは民主党に政権を与え、この国を再び浮上させる道筋を確保するべきなのだ。

参考資料
http://www.nomuralaw.com/tokushu/index.html