SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

環境問題の過った知識

環境問題には過った知識で批判されている事が多い。そこで、それらを一つ一つ検証していくことにする。

過った知識

1.「自然エネルギーは少なくて、全体の需要を賄うには原子力発電しかない」
これは間違い、何が間違っているのかというと、他のテクニカルな選択肢が存在するから。単純に考えると、上記の過った答えになる。では、他の選択肢とはなんであるかというと、省エネ+自然エネルギーである。

2030年を想定(2004年:約9700億kwh)
人口減少     :-11%(-1067億kwh:1.28億人→1.13億人)
LED 250lm/w   :-15%(-1455億kwh 80lm/w→250lm/w)
都市の50%を電子化:-20%(-1940億kwh:21世紀に物理都市はいらない)
省エネ合計    :-46%

太陽光(家庭用) :+11%(1067億kwh:発電効率20% 2600万世帯)
太陽光(集光型) :+16%(1600億kwh:発電効率40% 休耕田4万ヘクタール)
水力       :+10%(960億kwh:従来と同じ)
風力       :+7%(679億kwh:国有地を使用)
自然エネルギー合計:+44%

この様に省エネと自然エネルギーで90%の需要を賄う事が可能となる。だから、原子力に頼らなければいけないというのはウソ。何も改革をせず、経済産業省原子力利権を温存したままの場合、そうなるというだけ。つまり、次の選挙で民主党を政権に上らせ、利権構造を崩壊させれば、上記のプランが実行可能となる。また、世界の原子力発電所は10年前の3倍のペースで伸びているので、ウランの需要も、3倍のペースで増えていくと考えられる。故に長期的に電力を賄えないのはむしろ原子力の方。私の予想では2040年あたり、ヤバいと思う。(ウランの可採年数は70年と言われているが、それは、需要が増えないという計算に基づいたもので、3倍のペースで原子炉が増えているという事は、可採年数は半減すると見積もった方がいいだろう)

 原発がどんなものか知ってほしい
 http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about

 原子力関係の天下りの現状
 http://www.iam-t.jp/HIRAI/page4.html

2.「太陽電池は実は製造時に使用する電力が多くて環境に優しくない」
これもウソ、20年前の製造技術の情報に基づいたもの。太陽電池の製造で最も電力を食うのはシリコンの製造だ。このシリコンが現在の薄膜型の場合、20年前のものに比べて厚みが1/100になっている。シリコンの消費量も1/100近くになっているので、最初の1〜2年で電力的にはプラスに転じる。古い知識に基づいた誤った解釈がされている。

3.「バイオ燃料は食料を使用し、実は環境にも道義的にも良くない」
これもウソ、トウモロコシを使ったバイオ燃料は、科学者の間では当初から問題があるとされていたが、キューバなどで作られているサトウキビを使ったバイオ燃料は環境に優しい。発酵及び蒸溜などに熱エネルギーが必要なのだがトウモロコシの場合、化石燃料を使っているが、サトウキビの場合、茎を燃やしているので環境に優しい。アメリカで作られているバイオ燃料が環境に悪いだけ。また、成長が普通の植物の数十倍速い藻類を使ったバイオ燃料や、最近、発見された真菌の酵素を使えば、遥かに効率よくバイオ燃料が作れる可能性が出てきたので、バイオ燃料が環境に優しくないというのは、ウソ。環境に優しくないバイオ燃料があるというだけ。

このように大抵の誤った解釈は、よく調べていないか、何かの記事のコピペ程度の解釈、古い情報に基づいた誤解や、技術の事を知らなかったり、詳細な情報を持っていないので大雑把に解釈したものなどが、結果として誤った情報になってしまっている。まとめると、大抵の過った解釈の原因は、知識の幅と深さが欠けている故に生じている。環境問題は幅広い分野に深い知識を必要とするので、よく調べないと誤解しやすい。そういう誤った情報に基づいて、環境問題は解決できないと考える人も多い。だが、実際は、官庁の利権や大規模な設備投資を避けたい電力会社の思惑なども絡み合わさって前に進んでいないだけで、技術的には金さえあれば動ける状況にある。業者や役人と癒着している自民党という利権政党には、この様なドラスチックな改革は不可能であり、そういう意味で政権交代を心待ちにしている。

不可能なのではなくて、今度の選挙で利権構造を破壊すれば可能になる。実際には役人どもに情報を封鎖されて、不可能だと思わされているだけ。あと、日本で問題なのは、自分の頭で考える勇気のない人が多い、あるいは自分で考えた事を表現しない人が多いという亊も挙げられる。そのような亊が絡み合わさる亊で誤った情報が増えたり、何のアイディアもない単なるコピペ情報が氾濫する訳だ。

その結果、不可能だと思い込み、閉塞感に襲われる。だが、実際にはそのようなことはなく、技術や政策を組み合わせれば可能になるのだ。さしあたっては、まず今度の選挙で自民党をゴミ箱に捨てる事から始めるべきだと思う。次に不良役人をゴミ箱に捨てて、改革を進める中で環境問題を解決していく事がよろしかろう。

邪魔なものを捨てないと前に進まない。役人が業者寄りの判断をするのは常に天下りの亊を考えているから、だから、国民の方に向いて行政を行なわない。だから、天下りは禁止して構わない、そうすることで、この国は変われるのだ。変わった先には未来がある。そして、正しい情報も、そこから流れ始めるだろう。