SKY NOTE

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温暖化対策で生活水準は下がらない

なぜ、温暖化対策で生活水準は下がらないのか?それは代替技術とライフスタイルの変更によって生じる変化が、必ずしも生活水準の劣化を意味するものではないからだ。

一般的にエネルギーや資源の消費量が少なくすれば、生活水準が劣化すると思うのは妥当だと思う。しかし、そうはならない。理由は、今まで出来なかった事が、資源価格高騰で可能になってきたからだ。元々、石油は安いから他の選択肢に比べて優位であったのであって、高くなってしまえば、他の選択肢が浮き上がって来れる。

そこで、どんなライフスタイルか、近未来2030年を想定してみた。

電源
住宅には太陽電池と太陽熱吸収パネルがある。電気と熱が吸収される。田んぼの一部で太陽電池パネルが敷き詰められる。山間には風力発電パネルが見える。そして地下にはSMESという超電導蓄電システムがあり、電力のムラを吸収している。これらの電力への融資には国が設立した電子銀行、環境銀行が無利子融資をする事でサポートする。電力1kwhあたり3円 ガソリン税からは2兆円(ガソリンと軽油合わせて20円)計5兆円を毎年の電子銀行の原資とする。

省エネ(主に照明(22%)とテレビとモニタ)
LEDによって、日本全体の消費電力が18%下がる。照明は30%暗めにし、テレビは裸眼立体テレビになり、一人一台となる。(大型ではなく、中型のものが複数台となる)

都市(オフィスビルの削減)
電子都市、出勤はしない。在宅勤務である。この様な仕事の仕方が全体の30%を占める様になっている。

エアコン(冷暖房はペアガラスで確保)
ペアガラスの普及によって従来と同じエネルギーで2倍のスペースに冷暖房が可能になる為、小出力のエアコンが各部屋に組み込まれる。太陽熱パネルとの連動によってヒートポンプの効率も改善される。ペアガラスも新築住宅は義務化

風呂
太陽熱パネルで暖めたお湯を保温浴槽に昼間のうちにあたためておく、そこからガスで足りない分を温める。シャワーは勢いそのまま、お湯の量は半分というのが義務化されている。保温浴槽と節水シャワーが半分義務化の様な状態になっている。

人口減少(全体の省資源化に向かう)
2004年から減少傾向にあった人口は2020年から加速度的に進行し、年間100万人単位で人口が減少する様になる。

プラスチック(一部、バイオガス)
ホンダワラ(藻類)を日本海で栽培し、ポリ乳酸を生成する事でバイオプラスチックを量産する。これによって、毎年5000万トンのポリマーの需要を満たす。そして、炭素の固定化も同時に行う。バイオポリマーは、リサイクルするか土に帰る事で大気に戻る事はない。バイオポリマーを生産する為の熱源は、年間870万トン程発生する稲わらを600万トン使う。バイオポリマー生成時に発生する汚水から、バイオガスを抽出して、燃料とする。


高級鉄は、電子都市の普及で需要が15%、繊維強化ポリマーによって50%の需要が消滅。さらに原材料価格の高騰に対応する為に、ハイテン化(高強度化)が行われ、資源消費量が30%削減される。


電気自動車によって、燃費が1/3になり、植物繊維強化ポリマーによる軽量化とあいまって、乗用車の燃費は1/6になる。屋根に太陽電池が設置され、キャパシタで充電される。(充電量が少ないので変速用の電源程度に使われる)バイオ燃料と高効率発電エンジンの組み合わせで、CO2がゼロになる。

ガソリン/軽油
有機素材から油を精製する技術が確立している。

商店
殆どの店が電子化されていて、体のサイズをカメラで自動的に計測してくれるので、衣類などは、サイズや顔なども忠実に再現されたアバターで似合う服を選べたり、色々なスタイルシミュレーションが出来て、商品が購入できる。パーソナルデータに応じた最適の商品が提案される。無駄なものは買わないが、必要なものは買うという様なショッピングスタイルになる。食料品の購入は、近くのコンビニに配送される為、ディスプレイ上で販売され、コンビニで受け取るライフスタイルが普及する。(商店の電子化)立体テレビとリアルなCGによって疑似体験がリッチになった為、この様な事が可能となる。

スーパー
電子スーパーにいくと、商品の栄養バランスや環境負荷、安全性、などが明示される。新しい食品としては代替肉クォーン(カビの一種で作られた肉に似た味のするもの)が売っている。

ライフスタイル
全体的にライフスタイルは、ひきこもり型になる。家にいるだけで多くの事が可能で、必要な時間も労力も極めて少ないため、人々が太り気味になる。だから、ダイエット産業が盛んになる。

お金
金属価格の高騰により、貨幣は消滅、全てカードになる。


電子ペーパー無線LANで書類の受け渡しが行われる。

牛肉
牛のゲップから発生するメタンガスは飼料の改良によって消滅する。

コミュニケーション
自分そっくりのアバターが、自分の顔を読み取って、表情を作り、音声によって会話しているので、基本的に直接合うのと遜色のないコミュニケーションが可能となっている。