SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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言葉と現実

オバマを見ていると、三国志馬謖を見るようだ。孔明馬謖を自分の後継に据えようとしたのは、演説がうまく民衆をまとめられると思ったからだ。しかし、馬謖は「兵は高所から攻めるが有利」という兵法を鵜呑みにして、その運用を誤り、味方に大損害を与えた。これが言葉と現実の違いである。言葉が文字だとすれば、現実は絵に例える事が出来る。
 
馬謖は文字に書かれた事を実践した。彼らのように文字で物事を解釈する人間の過ちを指摘するには、絵を描いてみると分かる。高台の地図(絵)を見ると、取り囲めば、補給路を簡単に絶つ事が出来る。つまり、取り囲んで寝て待てば、兵糧が尽きて自動的に勝てる事になる。これが言葉と現実の違いである。
 
つまり、言葉というのは所詮その程度の解釈しか出来ない代物なのである。基本的に一次元のレベルの話で、二次元の絵には勝てないのである。そして、現実は三次元であるから、より現実に近い程、結果を出しやすくなる。そういう意味で、私は言葉を信用せず、現実を重視する。
 
法律家出身の政治家に多いのは(全てとは言わない)言葉という観念で現実の多元性を見誤る傾向がある事である。言葉の上で納得して、正しいと思い行動する。しかしながら、現実は言葉よりも遥かに広いという事を理解しないと、馬謖の様になりかねない。
 
彼らには現実を絵に描いて解釈する事を奨める。私が尊敬する政治家は、どちらかと言えば理系である。文系の人は自分の言葉に酔ってしまって、現実を見ないで失敗するイメージがある。彼らには言葉で納得する以上に、現実を見て納得してほしいものである。たとえ、言葉で理路整然としていても、現実では間違っている事もある。そういう違いが分かっていればこそ、正しい政治、正しい判断が行えるというものなのだ。
 
他人を言い負かすのには言葉だけでいいが、現実を言い負かす事は出来ない。それを文系出身の政治家は心得てほしいものだ。
 
私がオバマを低く見ているのは彼の経歴が文系であるという点にある。現段階ではその程度の資料しかないが、言っている事に一貫性がない点と、主張は綺麗だが、難しい事を安易に言い過ぎる点、この点を私は「また法律家出身の詭弁かよ」と思ってしまうのだ。それと、ヒラリーに多少こづかれた程度で、感情をあらわにしてしまう冷静さに欠ける点を見て「未熟」と思ってしまう。(それが演技であるのならば大したものだが)仮にも大統領になる人間なのだから、その程度で感情を表に出してはいけない。部分的ではあるが、その解釈で、オバマという人間の人物像を見てみると、発想が未熟、故に彼の提唱する困難な政策を実現するのにはオバマ以外の強力なブレーンが必要。現段階で彼のブレーンが不明。というのが今の彼に対する私の評価である。
 
オバマの資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/オバマ
 
馬謖の資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/馬謖