人は信じたいものを信じる。信じたくないことが事実である場合、事実そのものを信じない。それが原発事故で感じたこと。私は信じたくないことであっても、それが事実であれば、それを認めなければ、もっと状況が悪くなると思って、信じたくないことでも信じる。そうするしかないと思うことにしている。その事実を認めた上からでしか、状況の改善は出来ない。故に飲みたくない事実でも飲む。それは良薬は口に苦し、忠言耳に痛し、という言葉と同様の覚悟が必要。
私は、3.11の原発事故が起こった後に自民党を支持した国民の姿勢が信じられなかった。でも、それを飲む、飲んだ上で、その状況をひっくり返すには何が必要かを常に考えている。そういうファクト（事実）に基づく姿勢こそが、改善への道だからだ。確かに不正選挙の可能性もある。だが、不正選挙をやったとしても、それは全体の一部の議席を動かす程度であり、小選挙区のテコの原理を最大限に用いつつ、巧妙な戦略を練っていたというのが、私のこの選挙に対する解釈である。（おそらく、そのために綿密な票読みがされていただろう。だから、次の選挙では、事前の世論調査に協力してはいけない、連中に情報を与えてはいけない）何しろ不正は、それをバレにくくするために、小規模でなければいけない。つまり、小規模な修正程度でひっくり返されるくらい、日本の民意が弱かったということだ。
だから、その現実を飲み込んで、対処することを考えなくてはいけない。物事の改善にはFACTが常に重要だ。これと対極にあるのが原発ムラ、ウソばっかり言っている。そもそも地震国日本に原発を建てるという事自体が、嘘を言わないといけない状況なのだ。常識から言ったら、全部建てちゃいけなかった。それにウソに嘘を重ねて建てちゃって、3.11で事故った後もウソを言い続ける。これでは、改善は、ほぼ無理、改善とはFACT（事実）を食って成長するものだから。かのエジソンが失敗について、こう言っていた。「それは失敗じゃない、成功しない方法を発見したのだ」これは負け惜しみではないのだ。なぜなら、新しいことは、大抵は失敗の繰り返しだが、その失敗という事実を元に改善を繰り返す過程で、イノベーションが生まれるからだ。つまり、失敗というFACT（事実）を肥やしにして成功という苗が育つのだ。そのファクト（事実）のない原発ムラに成功は、あり得ない。わたしは、まだ改善すれば、状況が良くなることが分かっているから、悪い現実でも受け入れることが出来る。それは、工夫する感性を持っているからだ。この感性のない人間は、事実が受け入れがたいとき、希望を見出せず、その結果、自分の信じたいものを信じ、真実に向きあおうとしない。なぜなら、想像力のない彼等にとって、その現実を認めることは、絶望に等しいからである。
失敗することで、何が問題なのか分かり、それで前に進めるっていうのがあるから、あながち失敗も悪いものではない。ある意味、成功は、その改善の結果と言えなくもない。
問題は、彼等にファクトを伝えるだけではなく、希望のある現実がそこにあることを示すことである。なぜなら、彼等がファクトを認めたがらない原因の根本は絶望にあるのだから。だから、単に事実を述べたとしても、彼等はそれを受け入れようとしない、なぜなら、想像力がないと、その先が真っ暗闇だからである。結果として絶望するしか無く、行動できないのだ。しかし、問題を解決するためには、それを認めることがまず最初に必要だ。だが、それが出来ないのだ。それは、日本の教育がそう言う想像力の欠けた人材を作ってきたし、それが出来る人間を迫害してきた結果である。その事実すら認めなくてはいけない。だが絶望する必要はない。勝つためには希望を持ち、考え続けることそのものが希望足りえるからである。（希望があると、不思議に答えも結構見つかるものなのだ）それを考えることを放棄した時点で絶望になってしまう。本質的に認めなくてはいけないことは、状況が絶望的だという現実を認めることではない、その中でも希望が残っているということだ。パンドラの箱の最後に残っていたものの様に。
最初にファクト（事実）に基づかねければ、改善は不可能と述べた。なぜなら、改善とはファクトという大黒柱を中心とした建物なのだから、つまり、失敗の積み重ねはファクトの積み重ねであり、それは、成功という建物の大黒柱なのだ。困難な問題であれば有るほど、その事実の積み重ねが物を言う。逆にそのファクト（事実）が認められないと悲劇となる。問題は改善されず、停滞が待っている。そして、それは大抵の場合、悲劇という友人を連れてくるのだ。
だから、信じたいものを信じるだけじゃダメだと言っている。ファクト（事実）に基づかないものは必ず失敗する。原発問題における失敗とは、日本滅亡を意味する。だから、原発には反対するのだ。このファクトに基づかない原発ムラをなくさない限り、必ず日本は滅亡する。それは100%言える。なぜなら、ファクト（事実）に基づかないものは、必ず失敗するのが現実だからだ。シビアな管理が必要な物ほどその傾向が強い。
現在稼働中の大飯原発がメルトダウンした場合
放射性物質が偏西風に乗って、近畿（2100万人）、中部（2357万人）、関東（4243万人）、北陸（544万人）にも降り、9000万人が被曝する。
