SKY NOTE

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TPPに参加表明をするならば民主党に投票しない

TPPに参加表明を野田総理がするのならば、今度の選挙、民主党に投票しない。政権交代で改革を望んだが、民主党は、その国民の要求に答えるどころか、TPPという国民にとって重大なことを国民にきちんと説明せずに参加表明をしようとするなど、まったくもって不誠実極まりない行為をしようとしている。ここまで民主党が酷いとは思わなかった。かといって、自民党にも投票しない。なぜなら、自民党はもっと酷い政党だから、原発事故も自民党政権時代に積み上がった腐敗構造から生まれたわけで、そんな政党に投票するのは自殺行為だ。どうして日本の政治家は、国民の側にたって主張することができないのか、国民の意思をここまでないがしろにするのは、なぜなのかと思う。

衝突を恐れる野田総理の姿勢、アメリカにも東京電力にも官僚にも頭があがらない今の民主党の情けなさを見るにつけ、彼らは一体なんのために仕事をしているのか分からない。これでTPPに参加するなどという暴挙に出ようものならば、もはや、これまでということだ。これまで野田総理は、敵を作らないことで政権を維持してきたが、その論理の延長線上で、国の主権を明け渡されても困るのだ。そうやすやすとご機嫌取りののために国の主権というものを扱ってもらう訳にはいかない。主権とはそんな軽々しく扱うものではない。その程度の認識しかないのならば、日本の総理大臣として不適格というしかない。野田総理を見ていると、事なかれ主義の祖母を思い出す。彼女は敵を作らないことで権力を拡大したが、彼女の周りでは、形式的な秩序は保たれても、実質的な秩序は何も形成されていなかった事を思い出す。野田総理にも同じ匂いを感じる。そういう人は、一見物腰が柔らかいようでいて、その実、周りに多大な損害を与えるので要注意だ。守るべき矜持を周囲のご機嫌を気にして守れないということが、結果として、重大な結果を招くというのが、そういう人の犯してしまう過ちなのだ。(頭を下げるのは無用な衝突を避ける為であり、隷属するためではない)

恐らく、TPPに野田総理が参加表明をしたら、民主党を離党する議員が出てきて、ねじれ国会がさらに混沌としてくるだろう。政界再編の可能性も考えられる。結果として、敵をつくろうとしない行為が、別の意味での敵を作ってしまい、政権運営は困難を極めるだろう。TPPに参加表明をしたら菅総理とは別の形で不安定な政権になってしまうと思う。視野を広く持てば、真の安全運転は、TPPの参加表明を辞退することだと思う。だが、今の野田総理はアメリカしか見ていないように見える。この流れで行くと、野田総理9日10日のTPPの参加方針発表で、参加を表明する可能性が高い。過去のコメントを見ても、参加一辺倒であり、参加を思いとどまるという姿勢は全く見られなかった。その流れからすると、この先の日本はとても厳しいと思うが、恐らく、次の選挙で民主党が敗北するのは確定すると思う。かといって、自民党が勝利するような状況も避けなければいけない。みんなの党はTPP賛成みたいだから、支持できない。自分の望む政策はTPP以外の政策はみんなの党と近いので残念なのだが、TPPに賛成する時点で大国に媚びへつらう姿勢の表れと見て評価しない。弱くても強いものに抵抗する強い意志を持ってこそ、自分の意志が貫ける。つまり、改革ができる。私は改革ができる政党を望んでいる。故に改革のできない腰ぎんちゃくには投票しない。(弱くても自分の意志を貫くことをしていけば、最後には強くなって、結果が導ける。しかし、最初から弱いと思って戦わないようだと、強くなれない。故に結果も導けない。子供は無鉄砲に大人に挑戦するが、だからこそ、子供は成長する。そういう事をしないものは成長性がないと判断し、否定する)

野田総理に一言:「君子危うきに近寄らず」

ここでの「危うき」ものは、アメリカの機嫌よりも、そのアメリカにTPPのISD条項によって主権を奪われることだ。今回のTPPで利害が一致する国を揃えて、日本を懐柔しようとしているアメリカのえげつないやり方を見るにつけ、アメリカに交渉で勝てるとか、出し抜けるとか考えない方がいい。一番賢明なのは、そういうものには近寄らないことだ。近寄らずに国内改革を粛々と続けることがよろしかろう。それが日本の政治家として正しい道だと思う。
 
私は、政権交代前の民主党の言葉を信じた。しかし、言葉を信じるだけではダメだったのかもしれない。むしろ、その言葉を実行する意志の強さも見るべきだったのかもしれないと思う。言ったことをほとんど実行できていない今の民主党を見ると、そう思えて仕方が無いのだ。