SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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限界消去法と温暖化とエネルギー問題

私が大きな事を考える時の発想は、限界に基づいて消去法的に考える亊が多い。仮に限界消去法と名付けるとする。

限界と可能性
・日本は資源がない、だが、風と太陽と水(海)はある。
・世界人口の増加は止められない、よって資源価格は高騰する。
・日本の高齢化は止められない、よって、労働力の低下は避けられないが、仕事をオートメーション化する事は出来る。

私は常識が提示する現実に逆らわない。例えば、労働人口が減るから移民を解禁するなどという発想はしない。なぜなら、どこの国でも移民問題で頭を悩ませているから。現実に逆らう発想をすると、大抵は弊害も同程度かそれ以上発生する。故に、そういった発想はしない。無理な事をするのはよくない。

日本には無駄な仕事が沢山ある。例えば小売業も今やインターネットで出来る様になりつつある。なぜ、そうする必要があるのか?

それはお店などが消費するエネルギー消費を最少にする為である。ネットスーパーやamazonの様な小売店が増えれば、大規模なお店を24時間営業するのではなく、24時間営業の小規模な配送センターがあればいいだけだ。これで大幅に消費電力が減らせる。商品を見せる為に、明るい照明で照らしたり、食品などは冷蔵効率の悪い陳列棚を使う必要はないのだから。

また、決済に必要なレジの人員も、インターネットで電子決済をすれば、サーバで自動的にできる様になる。よってこの種の人員もいらない。必要なのは、アバターの説明員と商品の仕分け配送に必要な人員である。通常の物理的なお店だと、お客が来るまで待っているしかないが、電子都市のお店は、場所の制約に縛られないので、常にお客さんが来る状態で忙しい。遊んでいる時間がない分、労働人員が減らせる。突っ立っている暇はないのである。

物理ショップ
照明、エアコン、冷蔵陳列棚、レジ要員、説明員

電子ショップではこれが
密閉冷蔵室、電子決済、説明員、配送要員

車で運ぶのも、ネットの方がエネルギーが少なくていい。というのは、地方ではショッピングセンターに車で移動する人が多いと思うが、平均重量1.2トンの車を40台動かすよりも、4トントラック1台で、それぞれの家庭の最寄りのコンビニに配送する方が、エネルギー効率がいい。(これは自動車に対するバスと同じ発想)

オフィスだって、事務処理の多くは紙があるから存在していられる様なもの、小売店が電子決済される様になれば、商行為に伴う情報が電子化されていく、そこに人が介在する余地を減らしていくと企業にとってはコストが下げられる。特に原材料価格が高騰し、より安さを消費者が求めたとき、そのニーズに適応する為には、あらゆる紙ベースの情報を減らし、それによって人件費を減らす必要がある。

結局そういうカットをし続けていけば移民政策などする必要はない。私が危惧するのは、従来の発想で必要な労働力を積算し、それに足りないからという理由で移民政策にゴーサインを出し、他国と同じ様に多くの問題を国内に抱えてしまっている最中に、こういった次世代の小売りやオフィスが普及する事で、移民してきた人達が余計な人材になってしまう事である。そして、仕事が手に入らない彼らが貧しくなり、犯罪に手を染め、国内の治安が悪化するというシナリオである。

オフィスやお店を電子化したら、住居と生産地しかいらなくなる。結果として、都市が必要とするインフラが必要なくなる。車の移動量も減り、建設するビルも人口減少と相まって必要なくなり、原材料価格の高騰で、新築が減りオフィスビルを住居にリフォームするニーズが高まる。既存の建物を住居に改築する際に新しい耐震基準を適用し、安全な住居中心型都市にする。こうすれば必要な資材が少なくて済み、環境に優しく経済的である。

このように限界から消去法的に考えると、現実的な対応策が見えてくる。私がこういうことを言うと、いつも怒られるのだが、それに私が自信を持っているのは、私が限界を把握しており、限界以上を追求する事は無謀だと考えているからである。私に怒っている人は、無謀だと思う。限界を超えるアイディアと一緒ならば別だが、それもなしに文句を言うのは無謀と答えるしかないのだ。

私が提示する限界は人の希望を挫く、だから、人は私を嫌う。だが、同時に私は限界を把握した上で、打開策も提示する。だが、彼らはそれを無謀というのだ。従来にないという理由でね。彼らは過去に縛られるあまり、現実の限界が見えていないのだ。

限界消去法を例えるならば、柳である。柳の様に風に逆らわずしなやかに対応する。私はそういう発想がいいと感じる。それは、私が日本人だから。そして、それが日本のいい所だと思っているから。

激動の時代に柳の如くしなやかに生きる。それが日本らしい生き方だと私は思う。