SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

ペンギンのプライド

ペンギンは鳥のくせに飛べない。でも、海の中を泳いで魚を食って立派に生きている。ペンギンにはペンギンの生き方がある。

子供の頃、天才の義父と自分を比べると、あまりにも自分が馬鹿なので、よくへこんだ。天才には悪意はないが凡人にとっては、その存在そのものが残酷である。

そこで自分をペンギンになぞらえて考える亊にした。同じ鳥でも飛べる奴と飛べない奴がいる。でも、飛べなくても(天才でなくても)立派に世の人々は生きている。故にへこむ必要はない。

私はそれを「ペンギンのプライド」と名付け、心に刻んでいる。桁の違う奴を相手にしていると感覚がおかしくなるので、平常心を保つ為にも、そういう世の中を斜めに見た様なプライドが必要だったのである。

だから、私は馬鹿にされても大抵は怒らない。だって自分が馬鹿だって分かっているもの。でも、ペンギンのプライドだけは持っていたい。馬鹿にされても生きる事は出来るのだと、そう思いたい。

人には人の生き方があるというと、それを言い訳と言ってしまう人がいる。でも、そういう人に天才を相手にしてみろと言いたい。桁違いの相手を目の前にして、そういう亊を言う事が出来たら立派だと褒めてやるよ。その勇気を褒めてやる。

言い訳でもなんでもなく、人は違うから、その違いを認めるべきだと言いたいのだ。私は天才と凡人の違いからそれを悟った。違うから、違う生き方があっていい。それでいいんだ。それを説明した言葉がペンギンのプライドです。

「ペンギンにはペンギンの生き方がある」だから、一つのものさしに惑わされて絶望する事はない。世の中には沢山のものさしがあると信じて生きる事が希望を持って生きる為に必要な亊なのです。

鳥のくせに飛べなくたって、ペンギンは立派に生きている。それは全然、恥ずかしいことではない。皇帝ペンギンの様に堂々としていればいいと私は思うのです。