SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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現実よりも真実

人はよく、表面に現れたことを現実と呼ぶ、しかし、私は表面ではなく中身(真実)にこだわる。なぜなら、表面をかするだけじゃ駄目、真ん中をブチ抜かないと駄目だと思うから。

現実と言うのは、真実が表面化したものに過ぎない。元々の部分を叩かないと、慢性的に問題が継続する。そうならないために真実にこだわる。だけど世の中は真実よりも現実が好きなのだ。

問題の根源を認識するということは、その本質を見抜く事。なぜそのような発想になったのかというと、私には体力がないからだ。よく努力しろと言うだろう。私は努力をする為にちょっと無理しただけでも風邪を惹いてしまい、治るのに数ヶ月かかかったりする。

だから、努力が出来る体力(風邪を惹かない体)がある人が羨ましい。そのせいで、私は問題に長期に渡って関わり続けることは出来ない。体力勝負のやり方は出来ないのだ。そこで、問題の本質を見つけだし、そこを叩くことにこだわる。見るだけならば体力をそれほど使うことはないからだ。(それでも風邪を惹くときは惹くのだが...)

そういう目から見ると、世の中には何と無駄の多いことか。無駄に力を使って無駄に疲れている姿を見て余裕がないと言っている姿を見ていると、俺の言うことを聞けばいいのに...と思う。(でも疲れても風邪をひいたりしないところが凄い、引いても一週間くらいで治るのが凄い)だが、世の中見ているだけで、実行しない人間の言葉など聞かないものだ。言うは易し、行うは難しなのだから、目だけを持っている人間の言葉など大抵は聞かない。

それに、大半の日本人はとても臆病なので実績という誰もが分かるものがないと行動できない。これは外国と比較して、そういう傾向が強いと感じる。答えをコピーすることばかり教えられて、自分の頭を使う教育を受けていないから、単独で物事を評価する勇気がない。だから、そういう評価が楽な目に見えるレベルの結果にとてもこだわるのだ。

目に見える段階になると手が付けられる時間が殆ど無くなっているのだが、それをきちんと把握できず、あいかわらずキャッチアップ型の発想に縛られている。臆することで遅れ、考えないことでも遅れる。二重の遅れが生じているのだから、時間がないのは当たり前である。

時間がない、時間がない、というのは、時間を捨ててきた結果なのであって、ないわけではなく、無駄にしてきた結果に過ぎない。そう考えて効率化をしようとする人間を私は有能だと思う。優れた人間は「時間がない」という言葉よりも、既に「何をするべきか」言っている人間のことだ。

現実と言う名の「結果」を待っていては一手遅れる。真実の段階で行動を起こさないと前には出れない。トップを狙うのであればそうするべき。ただ、二番でそこそこになりたい人は二番にすらなれない事を言い添えておく。「二番でいい」なんて、その程度の覚悟の人間は、当然トップになれないし、二番にすらなれない。トップになろうとして僅差で負けるのが二番なのだから。

私はシリコンバレーの栄枯盛衰、歴史の栄枯盛衰をつぶさに眺めながら、そう感じるのだ。私が思うに、日本の弱さは、キャッチアップ型の教育のみで、トップランナー型の教育を全くしていないことだ。キャッチアップも大事だが、トップランナーも必要なのだ。ある一つの価値観だけで教育をするのは危険だ。多様な価値観の元で教育する方がバランスのいい人間が出来る。今の日本はキャッチアップ型の教育のせいで、自分の頭で考える勇気のない人間だらけになってしまって身動きがとれない。なにか目に見える結果が出るまで何も決断が出来ないのだ。だから、二手、三手遅れて、必ず負ける。

勝ちたいのならば、キャッチアップ型の思想だけではなく、トップランナー型の発想にならなければいけない。そのためには、現実(目に見える結果)ではなく真実(目に見えない段階での評価)を重視するべきなのだ。

特に地球温暖化などの問題はスピードが命だ。遅れれば、取り返しのつかない事になる。他人が出す結果を待ってからじゃないと動けないようでは駄目だ。そんな考え方では地球が駄目になってしまう。

病気で言えば、予防であり、症状が表面化する前に事前に対処する発想だ。この方が使うリソースが最小でありムダがないのがメリット。問題が表面化するほど悪化した後で対処すると、その何十倍のリソースを食いつぶし、それによって不幸を量産する。問題が現実になる(表面化する)前に対処しないと駄目。目に見える状態では対処が遅いのだ。見えない状況を自分の頭で考えて先を読んで行動する。

その為にはメタボの様な状態を避け、常に安定した状態でいられる様に悪い状況を避ける心構えが必要だ。そういう姿勢が問題を起こさずに楽に生きる為に必要な事である。わざわざ表面化するまで待ってやる必要はない。不幸が成長する前に切って捨てる。これが大事。これは僕が弱い体を持っているから言える事。体が弱いとすぐにウィルスが体に入って、悪さをする。しかも、免疫力が弱いから、侵入された段階で負けなのだ。

負けない為には、そもそも勝負をしなければいけない状態ではなくす為に、普段から予防に気をつけていないといけないのだ。勝負をしたら100%負ける弱い体。弱った体の論理でイラクを見ると、極めて正確に予測できた。それは弱体化したものが弱いからだと類似性があるからだ。地球のエコシステムも弱体化している。

私の体の様に弱くなる前に対処した方がいい。その方が楽なのだ。わざわざ不幸が成長するまで待ってやって苦労する事はない。