SKY NOTE

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アポロ13号と温暖化

今日のPM9:00にBSで「アポロ13」がやる。この映画は、温暖化の問題ととてもよく似ている。宇宙空間で宇宙船が爆発し、船内の酸素供給が滞り二酸化炭素濃度が上昇し、尚且つ、電力不足にも見舞われるという危機が、まるで、温暖化問題とエネルギー問題に悩む今の人類と同じ状況なのだ。

この難題に取り組む、宇宙飛行士や管制官達の活躍が素晴らしい。特に管制官のリーダーである。ジーン・クランツはリーダーのあるべき姿を示してくれる。リーダーシップとは何なのか?プロフェッショナルとは何なのかを示してくれている。

もし、ジーンクランツの様な決断力を各国の首脳が持っていたら、温暖化の問題は人類の英知によって解決できるだろう。それが出来ていないのは、まだまだ人類の危機感が足りないようだ。日本人も最近はアメリカ人と同じで、口では省エネという割には家庭部門でのエネルギー消費が増えているなど、結局、やっていることはエネルギーの無駄遣い。口先だけで正義を言うのならば、誰でも出来る。実際にやらないのは、意識が低いからだと露骨に言うと、日本では非難される。(英語では、日本語の「あの人はハッキリものを言うから誤解されやすい」という言葉は訳せないのだそうだ。論理的におかしくてという話だ。確かにハッキリちゃんと言えば誤解される訳がない。それが誤解される様な事の方が実はおかしいのだ)

だから、皆、嘘を言う。でも、この映画のかっこよさを見れば、そんな自分がみすぼらしく見えると思う。人は美しいものを見れば、汚いものがなんなのかが分かる。そして、二つの道を選ぶ。一つはそうなりたいと願い、近づこうとするもの。もう一つは、それに嫉妬して敵意を抱くもの。

人類が醜い争いをせずに生き残る為に多くの人に前者を選んでほしいと思う。

アポロ13号では、みなが危機感を共有する。そして、一つの目的の為に一致団結する。その目的は、クルーを生きて帰らせる亊。

酸素が足りない、電力が足りないなど、多種多様な困難に向き合いつつも、果敢に問題を解決していく、管制官とクルー達の活躍を見て思う事は、命への尊厳と、そのために技術と創意工夫を繰り広げる人間の英知だ。つまり、人への尊厳が人を美しくさせる(かっこよくさせる)亊を、この映画は、とても良く示している。

もし、スタイルや形だけでかっこ良くなりたい人がいるならば、それは大きな間違いだ。DEATH NOTEのLも姿形はかっこわるいが、命への尊厳や思いという点では、このクルーや管制官と同じだ。だから、かっこいい。本物のかっこよさはそこにある。そして、そういう発想を中心にかっこいい考え方に自然になっていく。だから、言っている事もカッコいい。とくにジーン・クランツのセリフはいい。彼の言葉には、彼の人間性がそのまま出ている。

この映画について言いたい事は沢山あるが、私の駄文はここで終わらせる。言葉で言うよりも見た方がいい。