SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

自分につくウソを見破る

ブッシュ大統領イラク戦争でついたヘタクソなウソを回想していたら、フェイクを見破るテクニックが、自分につくウソを見破る事にも使える事に気づいた。

まず、フェイクを見破るテクニックについて述べなければいけないだろう。まず、ウソには目的がある。その目的は、その人の願望である。その願望から、現実がどうあって欲しいか考える。つまり、ウソのニーズから読み取るわけだ。

例;イラク戦争開戦時のウソの源流
イラク戦争ブッシュ大統領が世界についたウソは、ブッシュ大統領の願望から生まれている。

全体の流れを読み取った後で、彼らから提示された情報を精査する。嘘をつきそうな方向性を定めて、そこを重点的に精査するのだ。イラク戦争では、決定的な情報がないのに、その結論にたどり着く情報が無意味に豊富であり、そのどれもが一つの結論を示唆していた。(決定的な情報はないのに、決定的だと示唆する情報が異様に多い事が矛盾点:大体、それほどの情報が漏洩していれば、証拠の一つも見つけられてしかるべきである)

その一つの結論にいく情報があまりにも揃いすぎていて、恣意的な要素が強いとハッキリ見えてしまう段階で、このウソは失敗であった。こういった場合、90%の確率でウソである。現実の情報とは、単にどう判断していいか分からないノイズ的な情報が多いもので、方向性が定まらない情報も多い。イラク戦争では、その方向性があまりにも強く出過ぎており、「ああ、これはウソだな」と私は思った。確かにCIAの資料の衛星写真には説得力があったが、それは嘘をつく連中の常套手段である。(嘘つきはウソが成立するように最高の情報を用意しているが、私から見れば、それが「最高」である事が問題なのだ。現実では滅多に「最高」の情報は手に入らない)

断片的な情報から「こうかもしれない」と推測できる程度の情報が多いのだ。また、嘘をつく人間の意思とは反する様な情報も多い。そういうリアル情報と比較すると、子供騙しと言っていいくらい、情報が揃いすぎていた。これと対照的なのが、ミッドウェー海戦時の米軍の暗号解読班の仕事である。彼らは日本の無線通信を断片的な情報から暗号を推測し、アメリカを勝利に導いた。この時の情報は極めて貧弱なもので「こうかもしれない...」という程度のものだったが、それを、分析官として勘と情勢判断から推察して、的確に予測し、アメリカ軍にとって最善の答えを導いた。

この事から、現実にはハッキリとした情報が少ない事の方が多い、だから人は自分でそのハッキリとした情報を作り出してしまう事がある。これが第一のウソ。

次にそういった情報から、一つの結論に恣意的に集束しようとする。これは願望と密接にリンクしている亊が多い。これが第二のウソ

第一と第二のウソを見破るテクニックが私のウソを見破るテクニックである。まず、対象の願望を把握し、それに適した答えを想定する。それを正当化する情報に解釈が偏っていないか精査する。現実は霧の中の様なもので、はっきりしていない事が多い。そして願望とは別なのだ。願望とは心の中での現実であり、心の外の現実とは別なのだ。この内と外の区別こそウソを見破るテクニックなのだ。

自分のウソ見破るのは、自分の願望を理解し、それに基づいた情報操作をしていないかチェックする事から始まる。自分の願望からどうあってほしいかという情報を把握し、それと自分が解釈した情報と比較するのである。それがあまりにもシンクロしている場合は、大抵ウソである。恣意的に情報操作した結果である。

逆にそうではなく、自分の意志とは反対の情報もあり、そこで曖昧な情報の中から、「こうかもしれない」と思える様なものは、大抵は、事実を公平に判断していると言える。意外と事実であればあるほど、それははっきりしていない事が多いのだ。そういう特徴からウソを見破る。

こうして自分につくウソを見破って、真実を把握したら、あとは、その真実に従って行動すれば、現実的になれるという訳。