SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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狭い経済が全体を貧しくする

企業が自分の会社の業績の為に「競争」だと言って、人件費を減らす。しかし、人に投資しないで機械に投資しても、機械は商品を買ってくれない。そこが分かっていないのが困る。結果として高い商品は売れず、安い商品が売れる。安くなるとさらに安値「競争」が続き、結果として収益が圧迫される。つまり、ジリ貧ゲームに陥る訳だ。

この馬鹿げた「競争」を終わらせる為には、短期志向はジリ貧ゲームに陥ると考えて禁句とする。従業員の給料を下げないのは、従業員は、立場が変われば、お客様だから。長期指向で耐え抜く強い経営とは、節約を旨として、倹約につとめる事である。従業員の給料はカットせずにだ。企業が消費するオフィス代や紙代、あらゆる諸経費を見直して、いらないものをカットする。仕事に関係のないお金を洗い出して切り捨てる。ハッキリ言って沢山あると思う。電気代一つとっても、必要以上に明るい照明や、付けっぱなしのパソコンがある。他にも、やたらにプリントされた資料、無意味な会議など、時間を無駄にすれば、その分お金も消える。無駄が無駄を産む構造があるだから、それを削ればいい。そういったものを削らずに人を削ったら、社会にとっては、購買力のある顧客を減らす事になり損失になる。

新しいものを買った方が逆に安くつく様な設備だってあるだろう。そういうものを見つけ出して修正する。また、収益に結びつかない仕事を廃止し、収益に結びつく仕事に従業員を組み替える。やたらとクビを切らない。人事制度を見直して無駄にたくさん給料取っている従業員の給料カット、その分、他の従業員の給料をアップ。優秀な社員には名誉と権限を与え、給料もアップ。(でも、与えすぎない)働きやすい会社であれば、他の会社の給料が多少高くても居着いてくれるものだ。(お金だけではないのだ)

富の均衡を計りながら、無駄を削っていく、筋肉質の会社を作りながら、同時に強い社会も作る。今の会社がやっているのは、自分の会社は強くなるけれども弱い社会を作り出す。弱い社会は購買力が弱いから、巡り巡って会社も弱くなる。だから、従業員の給料を上げて、他の無駄を削るという苦労をしないといけないのだ。広い視野を持てば、そういう事は簡単に分かる。しかし、目先の事に追い立てられて、それが見えなくなっているようだ。「そんな事をしている暇がない」というのならば、その暇を作る事から考えよう。無駄が暇を奪っている事もあるからだ。

グーグル社員が明かす、イノベーション誕生の舞台裏
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20369355,00.htm
この記事のGoogleの取り組みは興味深い。無駄な会議よりもこっちの方が遥かに効率的に思える。こういうシステムを導入して、無駄を探せれば面白いと思った。