SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

フリッカーフリーディスプレイについて

最近、フリッカーフリーディスプレイというのがあるというので、調べてみた。

フリッカーの影響

 BenQフリッカーについて知りましょう。
 http://www.benq.jp/flickerfree/ff.html

これによると、
従来のバックライト
・低輝度時に毎秒200Hzの高速フリッカーが発生する事がある
・長期間のディスプレイ使用が眼精疲労や眼圧の上昇につながる

  • 「この症状が起こったとき、人間の眼はわずかな信号に敏感になり、眼の毛様筋が画面上ではほとんど見えないちらつきを調整しようとしています。これにより眼の疲れや頭痛、近視などに影響を及ぼしています」とのこと。

従来の液晶バックライトの輝度調整は、PWM調光というもので、バックライトを高い周波数で点滅させて輝度を調整していた。つまり、点滅による調光だった。この方法の弱点は、低輝度時ほど、フリッカーが目立ちやすい。しかし、フリッカーフリータイプのものは、DC調光(直流調光)といって、LEDに流す電流を制御して輝度を調整する方式なので、原理的にフリッカー(ちらつき)は生じない。では、フリッカーフリーディスプレイのデモ動画を見てみよう。

  • 疲れ目を軽減するフリッカーフリーディスプレイ BenQ GW2760HS
  • 扇風機ごしに見ると、チラツキがなくなっている事がわかる。
  • フリッカーフリーディスプレイの検証(干渉縞2)
  • 左のPWM調光のものには干渉縞が出ているのが分かる。右は全くない
  • フリッカーフリーディスプレイの検証(残像感)
  • 左のDC調光のものは残像がなくなっていることが分かる。

干渉縞はなくなり残像もほぼ見えないことが分かる。このように、目にやさしい表示ができるようになっている。一般的なディスプレイにおいて、CRT以来、ディスプレイはチラつきがあるのが当たり前だった。それを見えにくくするために周波数を上げたりはしたが、原理的に完全になくすということは、出来ていなかった。

照明もPWM調光(インバーター調光)なのだが、DC調光が出来るようになってくると、それに移行していくだろう。完全にちらつきのない光は、電球の光なのだ。なぜ、LEDでDC調光に出来なかったのかというと、低輝度時の色調が安定しなかったからなのだそうだ。それを独自のカラーマネジメントで解決したものがフリッカーフリーディスプレイ(DC調光バックライト)というわけだ。加えて、PWM調光と違ってインバーターを使用しないので、ノイズの問題も改善されると思う。

チラつきがなくなると、目の負担も軽くなり、見やすくなるだろう。特に低輝度時にPWM調光だと点滅周波数が減ることでチラツキが出やすくなるので、モニターを暗くして使う人には朗報だと思う。EIZOは、高輝度時にDC調光、低輝度時にPWM調光という折衷案のようなものを以前から搭載していたが、完全なものはまだ出していない。あと、フリッカーフリーディスプレイはブルーライト低減機能があるが、基本的にカラーマネジメント機能の延長なので、DC調光の際のカラーマネジメント機能を2通りに主張しているだけである。基本的にブルーライト低減は、ソフトウェアガンマ補正でも可能。ただ、ハードウェアでより高度に出来るという点が、違うという事なのだろう。(多分)デモ動画を見ると、ブルーライトを抑制するモードなのか画面が黄色っぽい。

現在、フリッカーフリーディスプレイを出しているのは、BenQ、LG、DELLという話。去年辺りから出ているとのことで、低価格品(TN品)にも搭載しているそうだから、今年のモニターはフリッカーフリーで決まりだろう。案外、EIZOのFS2333の後継機が出ないのも、このフリッカーフリーがまだ、実現していないからかもしれない。