SKY NOTE

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戦いが終わった時、人は平和の大切さを知る

戦後、戦いという悪夢が終わり、廃墟になっても、希望だけはあった。よく、戦争映画で戦いに勝ってハッピーエンドというストーリーがあるけど、戦いに負けたけど、戦争が終わって生き残れてハッピーというストーリーがあっても良いと思った。

苦しい時代、どん底の時代が終わって後は再建するのみっていうホッとした空気も、ある意味ハッピーではあるんだよね。そして、そういう争いが終ってホッとするストーリーこそ、反戦映画になりうるんだと想う。というのは、どんなに特殊効果で苦しい時代を描き出しても、人は苦しさを思い出すのが苦痛になり、忘れようとする。だが、苦しい時代が終わりホッとする空気は、いつ思い出してもいいものだ。つまり、忘れないでいられる点で、戦いを避ける姿勢になりうる。

ドラゴンボールで、トランクスが未来に戻ってセルを倒し、未来の世界の平和が戻るシーンは、とてもいいと思った。セルの存在は、テクノロジーの負の側面を描いている。それが人類を破滅に追い込む姿を投影したもの、今の時代、ロボット兵器が作られる時代、それを制御するコンピューターのボタンひとつで簡単に人を殺せる時代なのだ。

Dr.ゲロのような存在は、既に存在していると言って良い。17号や18号についても同様だ。人間がテクノロジーをどのように扱うかで、良い未来も悪い未来も想像できる。AIが進歩して、人の労働を奪い取り、そして、貧富の差が極大化する社会か、それとも、労働者が自分たちの権利を主張し、労働時間を短縮し、富の分配を適正に行い。その結果、より豊かな社会になるのか、今の時代はその瀬戸際にある。そう言う意味では、17号や18号に脅かされた未来のトランクスの立場に私達は似ている。今の時代の17号、18号というのは、資本主義である。

過度の競争は、モラルハザードをもたらす。競争哲学の最終帰結は、弱肉強食であり、強者のみ正しい世界の中で、弱者は、苦渋を舐め続け、強者は、強ければ、何をしてもいいという事になる。そういう優しさの欠片もない世界が行き過ぎた自由競争の最終帰結である。これは文明の退化である。

TPPの自由の意味
・賃金カット、首切りの自由(国家戦略特区:雇用特区
・長時間労働、残業代なしの自由(国家戦略特区過労死特区
・薬代を高くする自由
・国の皆保険をなくして民間医療保険が儲ける自由
・強力な農薬、遺伝子組み換え作物の自由
・食料生産国が消費国を支配する自由

この資本主義に負けてしまうと、未来のトランクスの時代のような世界になってしまう。私達は、この連中を倒さないといけない。自分たちのために。

  • 戦いを始める時、人は平和が無価値だと思い。
  • 戦いが終わった時、人は平和の大切さを知る。