SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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議論に必要な事

議論とは、相手と自分との間にルールが必要で、そういったルールのない口論とは違う。スポーツで言えば、試合とケンカの違いと言える。試合にはルールがあるので、それが守られなければ、試合停止やペナルティが課される。一方、ケンカには、そういったものがない。ただ勝てばいいのだ。
 
単に勝つというだけならば、いくらでも手段がある。でも、そういった野放図なやり方では、建設的な結果は得られない。スポーツに例えると分かりやすい。ただ、勝てばいいと言う事であれば、反則だらけになる。いかに相手を自分の策略の中に引き込むかという事になる。そういう中ではイチローみたいなプレイヤーよりも、いかに他人を欺くのが上手かという事が競われる。
 
それでは本来の実力や優劣が測れないという事でスポーツにはルールがある。議論と口論の違いも、それと同じ。議論で重要な事は結論を見いだすこと。それを建設的で実りあるものにする為には、ルールが必要だ。そこで、そのルールについて書きたいと思う。
 
1.相手の質問には、きちんと応える事

  • 相手の定義した問題点に応えず、自分の定義した問題にのみ、応えよというのは、アンフェアであり、公平さを欠く。

 
2.相手の言っている事をキチンと聞く事

  • 相手の言及した事を聞いていないと、相手の意見を無視した事になる。スポーツで言えば、相手がヒットを打ったのに、それはファール(無意味)だという様なものだ。

 
3.同じ土俵で常に考える事

  • 同じフィールドの議論であれば、同じ基準で考えなければいけない。もし、フィールドが違うというのならば、その違いを明確にしなければいけない。

 
単純に言うと、「聞く」「応える」「考える」が必要である。相手の質問を「応える」。相手の言っている事を「聞く」、同じ土俵で「考える」
 
この三つがきちんと機能していないと議論にならない。これが守られないと...
 1.都合の悪い事は「聞かない」で自分の意見を通そうとする。
 2.都合の悪い事は「応えない」で自分に有利な点を通そうとする。
 3.都合の悪い事は「考えない」で自分に都合良く考える。
...という事になり、議論として成立しない。重要な問題に対し、議論して結論を出す事よりも、私的な対立という傾向が強いものとなってしまう。(結論を出すというよりも勝つ為の理屈と言うべきだろう)
 
そういう意味で私は議論はするが、口論はしない。だから私は、提示した質問に答えなかったり、相手の言及している事を聞いていなかったり、同じ土俵で考えていない事がハッキリわかる様な主張には応えない。つまり、反則だらけなので試合停止となる。建設的な結果を見いだす為の最低限のルールを守れないというのであれば、イエローカードが揃って退場という事になる。
 
議論に必要なのは、対話であってケンカではないのである。それが成立しないのであれば、それは議論としては無意味という事になる。よって、私は、そういう口論に過ぎないであろう事に時間を費やすべきではないと考えるので、そういう話になり始めたら、応えない事にしている。