人は見た目で判断する

自分は非常に単純な人間だと思っているのに、他人からは「お前は何を考えているか分からない」と言われる。でも、このblogを読んでみれば分かる通り、考え方が大して複雑でない事は分かると思う。
　
でも、実際に私と出会った人は、そういう風に私を評価する事が多い。長い間つきあった友達からも言われる。「なぜそうなってしまうのか？」本来、単純なものが複雑に見えてしまう理由とは何かと考えてみたときに、私が無表情である事が影響しているのではないかと思った。つまり、自分の意志が表情という形で外見に現れないので、そうなってしまうのだと考えると合点がいく。
　
私は小学生の頃まで泣き虫で表情が豊かだったが、中学生になっていじめられる頃になると表情がだんだんなくなっていった。高校生にもなると自分の心と表情が一致しなくなり、外見的に見れば、何も読み取れない状況になっていったと思う。
　
思えば、そうやって自分の表情を隠す事で、自分を無色透明にしたいという願望があったからかもしれない。争いなどしたくないのに、争わなくてはいけない。誰にも迷惑をかけていないはずなのに、なぜか責められる。自分達と違うという理由でね。
　
だから、心を表に出さず、見えない様にして争いを避けたいという願望が私の顔から表情をなくさせた。言ってみれば、私の無表情は心をカメレオンにして見えなくする為だった。実際の私自身はシンプルだけど、それが見えない様にしてある為に、相手には理解できない存在となる。
　
blogの文字情報には表情がないので、表情の情報がない分、私が見えていると思う。見えない事の方が見える事もある。外見で物事を見るよりも、その行動から、その本質を理解する方が人の中身を理解するのにはいい。大抵の人は外見に支配される。私はシンプルな自分が分からないという人を見て、そう思わずにはいられない。