SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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なぜ、官僚が強いのか

大前氏は、官僚が強いのは官僚がこの国の中央にいるからだと行っているが、厳密には、中央にいるからではない、中央にいる事で情報が集まって来るからであって、中央にいても情報が集まってこなければ、意味がない。
 
情報的に優位に立つ事が、官僚政治からの脱却に最も重要な事であり、それなしにあり得ない。そして、その情報を判断分析するブレーン集団を構築し、その戦略プランを実行に移す組織構造に官僚組織を変革する事こそ、日本が国民主体の国家として成立する為に必要な事である。
 
つまり、国民の意思を政治家が代弁し、それを実現する為にブレーン集団が計画を立案し、それを官僚組織が実行するというモデルが望ましい。現在の問題は、官僚組織がブレーンの役割も担っている事だが、今の官僚は、国民の税金を利権に変換しているだけであり、清朝末期の宦官と同じで、国を食い物にしている。だから、このシロアリ集団を国家の意思決定プロセスから分離し、実行部隊としてのみ利用する形にする事が重要なのである。その為に、鳩山氏が述べた国家戦略局をアメリカのCIAクラスの組織にするつもりならば、検討に値するプランである。
 
つまり、国家戦略局を作る事で、意思決定機関と実行部隊を分離するわけだ。つまり、それはこの国の政治の形を大幅に転換する事に繋がる。政治家と官僚が癒着し、利権を貪り、この国を駄目にすることが出来るのは、意思決定組織と実行部隊が癒着したことで生じた強大な権限が、私利私欲実現マシーンと化してしまった事によるところが大きい。
 
その政治と官僚の間にインテリジェンスという仕切りを作る事はいい事だ。すくなくとも、どういう理由で何をするのか戦略という形で明示される事が大きい。今の政治だと、それが全く明示されず、影でゴチャゴチャやっていて、国民の目の届かないところであらゆる事が決められて、それが議会を通ってしまう。
 
そうではなくて、戦略が明示されて、それが国民に開示され、その為に、どういう事をするのか明示(説明)されるのであれば、それは今よりも遥かに良い状況と言える。そして、それを国民が自由に検証できる様に表現の自由が保証されていれば、制度的には正しい形と言える。私が陵辱系アダルトソフトの規制に反対したのは、この極めて重要な表現の自由と逆行する発想だと考えたからである。残念なことに最近、自民党が提案した規制法案のいくつかに治安維持法の卵みたいな法案がいくつもあり、いかに国民から情報の自由を奪うか徹底している点では、自民党は一生懸命である。そういう意味では彼らは明らかに国民の敵である。敵に票や権限を与える必要はないと私は思う。