SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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暑くなってくると義父を思い出す

暑くなってくると、3年前の夏に亡くなった義父の事を思い出す。もう何年も前に義父のいた家から離れ、音信が途絶えていた。そんな夏のある日、妙な夢を見た。枯れた木がまるで龍の様な形になっていて、私を見つめていた。変な木だと思い、そこからトコトコと歩くと、大きな石の墓標があった。夢はそこで終わった。数日がたって田舎の母の友人から電話があり、義父の死が伝えられた。図らずも、私の誕生日の日に亡くなったのだという。ちょうどこの夢を見た日の数日後だった。
 
多分、枯れた木の竜は、義父の姿で、大きな墓標は義父の死を意味していたのだろう。虫の知らせとはよく言ったものだ。確かに竜の様に千里を見通す目を持ちながらも、近くのモノがよく見えていない人だった。
 
その木も枯れ、今は墓標となるのみというのは、何か悲しいものがある。不思議な事に私は義父が亡くなっても涙ひとつ流す事はなかった。しかし、あれほど酒をガバガバ飲んで体は老人になってもガッチリしていてヤクザを眼力で追い出す様な人が、よもや、これほど早く死ぬとは、少し、時の流れを感じてしまうものがあった。
 
夏が来る度にそういう義父を思い出して、時の流れに一抹の寂しさを感じるのだ。そんな事を考えていると、風鈴をそろそろ出さないといけないなと思った。風鈴の音がなにか、寂しい自分の心の様に感じるから...
 
MacOS Xのアプリケーションで風鈴の音を鳴らすソフトがあったので紹介します

 

  • 夏の風景 [9:31]