SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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人の動かし方

人を動かすには、その心を動かすことである。モノを動かす論理性と違い、別の動かし方が必要になる。人の心を動くキーワードに「感動」という言葉がある。この言葉は、「感じる」が「動く」と書く、つまり、人を動かすには感覚的な要素が重要になるのである。
 
感動を呼び起こすものをリストアップしてみた。
・映画
・小説
・コミック
・ドラマ
 
文芸作品が多いことが分かる。間違ってもパソコンのマニュアルを読んで感動する人なんていないわけだ。パソコンはマニュアル(論理)で動くが、人はマニュアルでは動かない。人はイメージ(感性)で動く。だから、服や身だしなみが重要なのはその為なのだ。
 
つまり、いかにイメージをコントロールし、人を動かし、それを現実のモノを動かす方向と合致させるかが重要になるのである。つまり、現実にモノを動かす方法と、人を動かす方法が違う為、イメージを動かして、現実に近付けるという一見無駄な作業のように思える事が必要なのである。そういう意味では、人を動かすというのは「急がばまわれ」なのだ。
 
私のような人間だと、やるべきことをそのまま言えばいいと思ってしまうのだが、それでは人は動かない。まず、イメージを作って、そのイメージが共感できるものであることが重要なのだ。そうやって人の感性を刺激し動かす。これが大事なのだ。
 
そこで、感性の重要性を説くために「教え方」をベースに説明しよう。
 
パソコンのキーボードをタイピングソフトを使って教える。
 
最悪の教え方(事実をそのまま言うだけ)
「こんなタイプも出来ないの」→実際そうである
「まだ、これしかタイプできていないの」→実際に出来ていない
「遅すぎるよ」→実際に遅い
「まだこれしか出来ていないの」→実際、そうである。
「やめる」と言ったら「そんな事も我慢できないの」→実際そうである
 
良い教え方
「まず、これをやってみよう」→最初ということを意識させる
「とにかくやろう」→継続を促し、欠点を言わない
「最初はみんな遅い」と言って自分の体験を言う→励ます

  • 体験を言うのは、単なるおべっかではなく、事実に基づいたリアリティのある励ましにする為、要するにウソっぽくない励ましにする為だ。

「前より、ここが良くなっているよ」と誉める→出来た部分を誉める

  • 出来ないという負のイメージよりも、出来た部分を褒める亊で正のイメージを強調し継続させる亊で出来るようにしていく

「やめる」と言ったら「じゃぁやめよう」→無理強いせず、相手の意思を尊重する。

  • 無理強いされるとパソコンの前に座るのも嫌になって継続できなくなる為、しないのだ。勉強を無理強いする教育ママゴンがやってしまう極めて大きな間違い。強制のイメージは最悪だ。その悪いイメージと勉強を結びつける事で勉強が継続できなくなる子供を作るので要注意だ。

常に頭の中にいいイメージを植えつけ、その中で継続させる。事実は事実なのだけど、それをそのまま言うのではなく、相手の立場になって、その中でいいイメージを持ちながら、継続を促す。事実だから、何を言ってもいいというのは間違いで、悪いイメージ中では人は動かない(動けない)。いいイメージを常に持ち続けることで人は動けるのだ。(嘘を言っている様だが、それは違う、褒めれば頑張って出来る様になる事も事実なのだから、事実は一つだけではない)
 
このように「いいイメージ」を作る事が人を動かすには重要なのだ。
 
あとは、美人やイケメンに言われた方が、説得力があるというのもある。美しさというのは、イメージ的な説得力があるのだ。それと、このイメージを悪用したのがヒトラーだ。良い方向にイメージを操作して人を動かせば、良い結果をもたらすが、ヒトラーの様に悪用するものもいるので、重要な決定にはイメージだけで動かない事も大事だ。だが、大抵の場合、人はイメージで動く、だから、人を説得したかったら事実だけでなく、イメージを大切にする事だ。イメージは現実ではない、だが、それで人が動く、現実とイメージのギャップが過ちとなる。
 
過ちを犯したくなければ、イメージだけで動くべきではないが、人を動かす時には事実だけでなく、イメージも必要だ。矛盾した物言いだが、その矛盾した存在が人なのだ。