NECの超解像度の部品が出てきた。多分、来年の春先のテレビやビデオに組み込まれる事だろう。サンプル画像を見ていて一番、期待の持てそうだったのがNECの超解像度なので、私的には本命なのだ。
超解像のいい所は、低解像度でぼやけた画面を見れるハイビジョンもどきレベルの画質までグレードアップしてくれる所だ。ただ、超解像度は映像そのものが情報を持っていないと、解像度が引き出せないので、低解像度であっても画質のしっかりしたものでないと効果はない。だから、YouTubeのような画質の悪いコンテンツでは、その真価は発揮できない。
低解像度でも、画質のいいコンテンツは、超解像度で見ると一皮むけた様に見えるだろう。そういう意味でハンディカムのいい奴でとった映像なんかは超解像度で蘇ると思う。残念なのは今回の部品は1366×768の一般的なハイビジョンテレビの画質なのだが、やはり超解像というからには、フルHDのものが出て来る事が待たれる。そちらの方は数ヶ月後という話だから、来年の夏か秋の商品に入ってくると思う。
NECのものは1フレームごとに処理をするのでフレーム遅延が少なく、特に感知できるほどの遅延はないという話だ。解像度が上がると立体感が出て来るので、コントラスト比が高い液晶と組み合わせると、見栄えのする映像になる。また、低解像度でも、ある程度高画質に見える為、低解像度で記録し、ディスクのスペースを節約するというのも面白い。Flashの容量も毎年上がっているし、超解像度で低解像度でも高画質ならば、将来的には、ハードディスクをいちいち回す必要がなくなるので、省エネで便利でいいのだ。そういう意味で超解像は省エネになるかもしれない。
超解像+高圧縮ビデオフォーマット(VP6/H.264)+大容量Flash=省エネ
NECエレ、“1枚超解像”システムLSIを12月より量産
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081106/necel.htm
超解像を扱った記事(当blog内)
未来のテレビ(画像サンプルあり)
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20080820/1219192908
CEATECで超解像とメガネを使う3Dをみてきた。(各社の超解像の感想)
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20081005/1223178570