SKY NOTE

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完璧主義に見える承認主義

完璧主義ではなく、承認主義

別に完璧を求めているわけではなく、完璧であれば誰もが認めるだろうから、それを追及するだけ。実際は承認主義なのだ。

主権のない生活ばかりをしていると、他人に承認されないと落ち着かないのだ。なぜならば、権利を主張してもそれを無効にされてしまうことで、自分を正当化できる場所がいとも簡単にがなくなるからだ。

例えるならば、ある土地に家を立てたとする。その土地の所有権がないので、立ち退けと言われれば、家をたたんで立ち退くしかない。もし、そこに所有権があるのならば、抗議して自分の居場所を死守する。しかし、抗議する権利の正当性が全く認められない。または、それを明確な理由もなしに否定されることは、極めて不安定な立場となり、不安である。その不安につき動かされて、他者の承認が必要になる。

もし、自分に権利がなくても、自分の居場所を相手が認めていれば、一応は自分はここにいていいということになる。そして、他人が自分を認めるには、他人のメリットになるような条件を提示する必要がある。そこで出てくるのが完璧主義である。

つまり、一見、完璧主義にみえるのは、実は承認主義であり、それは権利のない者の不安の裏返しに過ぎない。故にそれが認められるのであれば、別に完璧でなくても構わないわけだ。居場所を安易に奪われる不安から生まれた承認主義が完璧主義に見えるだけなのだ。