SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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成功と勝利は似ている

成功と勝利は似ている。

私は勝利をしたことはないが、成功したことはある。それは遊びの中でだ。模型飛行機を作っても最初は上手く飛ばない、でも、上手く飛ぶのをワクワクしながら、改良に改良を重ねる。何度も飛ばしてみて、何度も失敗するが、それすらも面白い。どのように失敗するのかも楽しいのだ。

結局、模型飛行機に限っては、失敗も成功も両方私は楽しめるので、最後には大体、飛行機は飛ぶことになっている。つまり、成功するわけだ。

それが勝利だとするならば、私は勝利の仕方を知っている。負けることすらも楽しんでしまい、最後には勝つことを信じながら、改良を加え続ける。この続けることが大事なのだが、本人は楽しんでいるので、それを義務だと思っていない。それは遊びなのだ。

失敗をしても挫けないのは、どのように失敗したのかハッキリ見えている部分が大きい。羽の重心バランスが悪いと飛行機は上昇しないし、安定しなかったり傾くのは左右の羽にねじれがあるか、バランスが悪いため、あるいは、羽の剛性が足りない可能性もある。

このように失敗の中から、多くを吸収し、対処を繰り返す中で結果として飛行機は飛ぶ。しかし、現実の問題は、完全に無視されてしまうことがある。この場合、原因が分からないので対処法は見えない。だから、非常につまらない。楽しむための材料がないのだ。原因が分かると改良する箇所が分かるので、今度は大丈夫と考えられるが、全くないと困る。

結局レスポンスのない無視は、一番つまらなく、対処法が見いだせない。

そういう意味で現実は難しい。成功するのが難しい。だが、こうも思う。飛行機が飛ばなくて、その原因が分からないとき、何度も何度も、実際に飛ばしてみて、何が問題か観察した。

そういう意味では、何度も何度も改良しながらぶつけてみて、レスポンスが返って来るまでやることで、状況が見えてくる可能性がある。そして、それを義務としてやるのではなく、ある種の遊びとしてやるのが一番だ。その失敗のイメージは、アメリカのロケット発射実験だ。なかなか笑える映像でNHKで昔やってた。多種多様な失敗を見ていると、それだけで笑える。それで何が問題かを考えると、結構楽しい映像なのだ。アニメ映画のオネアミスの翼の1シーンにも出てくる。失敗を見ているから、誰がロケットなんて危ないものに乗るかとも思うが、人命が関わらないかぎり、失敗は見ていて面白い。機械であれば壊れたら治せばいいだけなので、気楽だ。予算がかかるけど...(高い部品が壊れたときは痛い-人間や生き物は壊れたらおしまいというところがある)

だから、毎年8月辺りにやる鳥人間コンテストは、ハッキリ言って上手く飛ぶ奴よりも、失敗して落ちる奴が楽しい。失敗から何が重要か分かるので、非常に勉強になる。上手くいく方法ばかりを見ていても、何が重要かは分からない。失敗するから何がまずいのか分かる。

失敗の見える化が成功への糸口、見えないときは、何回も実験して見えるようにする。それが、私の成功の仕方。故に、それを勝利にあてはめると、勝つ(成功する)まで、負け(失敗し)続けることだ。

そして、恐らく一番大事なことは、失敗を楽しむことだ。そういう意味でNASAのロケット失敗映像を笑って見ることが成功する秘訣なのだ。なにせ成功は一瞬だが、それを生みだす為に、その百倍から数千倍の失敗の山があるのだから。恐らく、成功を時間的に表現すると1%〜0.1%で、残りの99%〜99.9%は、失敗である。つまり、99.9%の失敗に耐え抜くには、楽しむ以外にないのだ。義務でやっていたらどこかで潰れる。

そう思ったら、私は勝ったことはないが、勝ち方はよく分かっているような気がした。

私はこう思う、負ける事すらも楽しめる奴がいたら、そいつは努力の天才だ。

人はモノに対して優位に立つ事を成功と呼び、人が人に対して優位に立つ事を勝利と呼ぶ。勝利と成功の違いは、人とモノの違いなのだ。