SKY NOTE

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福田首相「かわいそうなくらい苦労している」

誰が可哀想なのだろう?
いつもワガママを通しているのは自民党。今回は民主党の反対にあって止まっただけ、天下りをやめろと言ったのだから、最初から白川氏を出せば日銀総裁人事は通った。なのにしなかった。それでなぜ可哀想なのだろう?

本当におかしい、誰が可哀想か、それは国民じゃないかと思う。日銀総裁という重要なポストを空席にしたのは、福田首相の決断力のなさから来たこと。それを棚に上げて自分を可哀想だというなど、言語道断。これによって、日本国民は世界に向けて恥をかいた。重要人事も満足に決められない国として。

自民党はいつも多数決で自分の意見を通し、自分の思う通りにやってきた。今回はだだをこねても、相手が怯まなかった訳だ。つまり、甘やかさなかったって事。それが甘えられなかったから、自分が可哀想だと言うのは、小さな子供と大して変わらない。

大体権力の乱用をしてきたのは、自民党の方である。官僚と癒着し、社会保険庁、道路公団の問題も、規制やルールの裁量性を広く認め、ザル法を可決し、腐敗の温床をそのままにして放置してきた。これを権力の乱用と言わずしてなんと言おう。

その温床に天下りがあり、それをさせないという論理には一定の理がある。ここまで酷い状況の中では、そういう筋を通し、官僚に圧力を与えるというのはあながち間違いではないと思う。

いつもワガママを通している人が、そのワガママが通らないから、相手をワガママであるというのはおかしい。今回の日銀総裁の人事は、相手の言い分をきちんと聞いた上で妥協が出来ていれば、すぐに通っている話。それを自分の思い通りにならなかったから相手を傲慢だと言うのは、おかしい。傲慢なのは福田総理あなたです。

どうも自民党は長いこと政権にいたせいか、自分の言い分が通って当然だという驕りがある。相手の言い分を再三にわたって無視し、自分の言い分を通してきたのは福田総理の方で、相手がうんと応えないのは当たり前。その当たり前が分からないところに、自民党という政権の度し難さがあると私は思う。