考える事をケチる者に正しい意見を聞く事が出来るだろうか？

　　
正直言って、その程度のものに賢い者がつくとは思えぬ。良い政治を望むのならば、良い政治を支持する事が民主主義の流儀、悪い政治だと思うのならば、それは考える事を怠けた結果であり、自業自得というものだ。
　　
世の中には賢い者は沢山いる。しかし、彼らが表に出ないのは、見限っているからだ。言っても無駄だと分かっているからだ。真剣に考えようとせず、怠けていれば、賢い者の意見と愚者の意見の区別もつかない。
　　
味の分からぬ客に、料理人が腕を振るうことはあるまい。良い評価者がいてこそ、良い結果というものがあるのだ。マズい政治を嘆くならば、まず己が良い味を知る心の舌を持つべきであろう。
　　
世の中を支配しようと思えば、反旗を翻させない様に民衆に考えさせない事だ。支配欲の強い者程、民衆を考えさせない。その方が飼いならすのに丁度いいからだ。