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市民連合のシンポジウム行ってきた。

2016年1月23日、東京都北区の北とぴあ2Fホールで開かれた市民連合主催の「2016年をどう戦い抜くか」というテーマのシンポジウムに行ってきた。

  • 2016.1.23 市民連合シンポジウム(インデックス付き)

冒頭で、民主党共産党維新の党(注:大阪維新ではない)からの議員の方々と、学者、俳人、哲学者など知識人が演説し、「2016年をどう戦うか」という主題のテーマについて語られた。

 00:38 高田 健さん(戦争させない・9条壊すな総がかり行動 )
 03:58 中野 晃一さん(立憲デモクラシーの会 上智大学
 04:35 小川 俊夫さん(民主党 参議院議員
 07:42 小池 晃さん(共産党 参議院銀)
 11:24 初鹿 明博さん(維新の党 衆議院議員
 15:06 金子 兜太さん(俳人
 17:55 柄谷 行人(哲学者)

何と戦うかというと、安倍政権の暴政と、それを実現しているものとの戦いという事になるわけですが、個別の世論調査では原発は過半数の人が反対だし、誰もが戦争は嫌だ。でも、その反対の政策をやっている自民党の支持率は高い。この矛盾している状況をどう読み解くかというテーマでパネルディスカッションが開かれ、各界の方々の意見が語られた。

 1:06:02 モデレーター:山口二郎さん 法政大学教授
 1:11:38 パネル 森 達也さん 作家(映画監督) 明治大学特任教授
 1:17:28 パネル 青井 未帆さん 憲法学者 学習院大学法科大学院教授
 1:24:05 パネル 三浦 まりさん 上智大学教授
 1:30:31 パネル 諏訪原 健さん 大学院生 SEALDs
         筑波大学大学院 教育社会学専攻

パネルディスカッションで、印象に残ったのは、森 達也さんのオウム真理教で起きていた事が、現在は日本全国に外部化しているとの事、彼らは恐怖で動いているという。そして、森さんの友人たちがなぜ、大半が安保法制に反対なのかというと、友達が戦場カメラマンなど、現場を見ているからという話には説得力があった。現場を見ているので、戦争には賛成できない。戦争に賛成といっている人達は大体現場を見ていない、戦争から遠い場所から安保法制賛成と言っている。

あとは、三浦まりさんの最近の若者の状態について、問題に無関心なわけではないが、知りたい事は知りたい、知りたくない事は知りたくないと都合の悪い事には耳を塞ぐ傾向があるという。これは実態を示しているといえ、興味深かった。非常に僅かな衝突や軋轢も回避しようとする心理が垣間見える。

安保法制に賛成する人達や若者の心理を自分が聞いていて思ったのは「人事」であるということ、要するに傍観者であり、安全な場所から勇ましい言葉で吠える。安全な場所に安住していたいので都合の悪い事には関わらない。そして、その行動の源泉は、森さんの言う恐怖に繋がってくる。聞いてみて思ったのは、この恐怖に対応する事がキーワードだと思った。というのは、反対運動に欠けているのは、希望だと思うからだ。確かに間違った政策に反対する事は正しい。しかし、間違っている事を是正するだけでは、問題を解決したとはいえず、恐怖だけが残る。マスメディアが偏向報道という嘘で人を脅している以上、その脅しに対抗できる情報武装、または政策武装が必要なのではないかと自分は思った。