よく政治について、騒げばいいってもんじゃないという人は、公民、つまり、民主主義が何であるかを知らず、封建社会の発想で考えている。そういう時代遅れな発想の人間が20〜30代にも多いのは、ゆとり教育が、世界史を選択制にし、民主主義の成り立ちを知らない者が多いからであろう。(ちなみに今の10代は、ゆとり教育が廃止され、正常や教育を受けているため、デモに参加する子も多い、20代が極端に少ない)
1.民主主義における「真の殿様」の声としての「騒ぐ」という行為
- そこで、民主主義について、今日は書いてみたいと思う。民主主義では、国会議員は市民の代理であって、殿様ではない。では、殿様と議員の違いは、何かというと、殿様は実権を持っているが、代議士のそれは、市民から譲り受けた権利なのである。つまり、借り物なのだ。選挙というプロセスを通じて、市民から委任された事をやるのが代議士の仕事なのである。よって、公約以外の市民から委任されてもいないことをやるのは、論外であり、そういう「代議士」には国民の意志を伝える必要がある。つまり、ここで国民の声としての「騒ぐ」という事になる。民主主義では、一人の市民が実権を持っているのではなく、多数の市民が分散して実権を所有しているので、そこで、市民の集団の声=主権者の声(真の殿様の声)となるわけだ。つまり、ここで集団の声(殿の声)として「騒ぐ」という事に繋がっているのである。
- というわけで、私はデモの動画を3.11以降、撮り続けているわけだ。つまり、民主主義の正式な主権者の声をNHKなど、放送局が伝えていないことに危機感を感じ、撮影しているわけだ。
- 私の動画チャンネル
- https://www.youtube.com/user/gudaneko/videos?sort=dd&view=0&shelf_id=1
2.殿の言葉を家来が無視できる秘密保護法
- つまり、「騒ぐ」というのは、主権者の意思を伝える行為であって、それを「騒げばいいってもんじゃない」というのは、実権を持つ「真の殿」の言葉を無視する行為であり、不敬極まりないばかりか、民主主義そのものを否定する言葉なのだ。よって、秘密保護法のように、国民(主権者:真の殿)の声を封じるような法律は、完全に民主主義を無視していると言え、絶対に肯定してはいけないのだ。殿と家来の立場が逆転してしまう民主主義としては、まったく間違ったものなのである。だから、フランスとかヨーロッパ諸国の人々は「こんな法律を通して、日本人大丈夫か?」と心配するわけだ。
3.9.11以降、民主主義後進国になってしまったアメリカ
- アメリカは、9.11以降、おかしくなってしまった上に、アメリカでも世界史が選択制なため、民主主義がよく分かっていない無知な国民が多いらしく、秘密保護法と同様の法律である愛国法をテロを抑止する名目で通してしまった。つまり、アメリカもまた、ある意味、民主主義後進国である。ただ、日本より情報公開の点では、マシではあるのだが...(日本は、情報公開を権力者が自由に延長できるという非常に遅れた発想の制度になっている)
4.残念な石破茂の「デモ活動はテロ」発言と秘密保護法
- 最近、自民党の石破茂幹事長は11月29日付の自身のブログで、デモ活動について「単なる絶叫戦術はテロ行為と変わらない」と言っている。
- 東京新聞:「絶叫デモはテロ行為」 石破幹事長 市民活動、テロと同一視
- 2013.12.1
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013120102000127.html
- 特定秘密保護法案(衆院11月26日通過、参院通過は12月6日ではないかと言われている)では、規制する特定有害活動として、テロ行為を挙げており、デモをテロとするならば、国民の声をテロ行為として規定し封じると宣言しているようなものだ。つまり、言論統制であり、民主主義を否定すると公言しているようなものだ。
- 秘密保護法案では、特定有害活動について10年以内の懲役に加え、1000万円以下の罰金という極めて重い罪にされる。この法案は、安倍政権の得意のお友達人事で、内閣法制局のトップをすげ替えて、憲法の複数の条項にわたって違反しているのにもかかわらず、国会に上程したいわくつきの法案である。(普通は、憲法に違反した法案は内閣法制局のチェックによって通らないことになっている)
-
- 完全に時代錯誤のどうしようもないのが、与党の幹事長を務めているという極めて残念な政権と言わざる負えない。石破くん、君は民主主義を否定して、何をするつもりなんだい?戦争かな?
- 秘密保護法について、あまり伝わっていない上に、未だに封建的な発想が抜け切らず。「騒げばいいってもんじゃない」という「私は民主主義を知らないバカです」と公言してしまうような、残念な人を見るにつけ、「ああ、ここから日本の民主主義を始めなくてはいけないのか...」と思う。しかし、この文を読んだ人は、もうそんな事はないと思うので、みんなで集まってガンガン騒いで「真の殿様の声をヤツラに聞かせてやりましょう」それが民主主義の正式な権利の主張の仕方なのです。さしあたっては、12月7日に渋谷で開かれるという大デモなんぞに出てですな。民主主義の正式な殿様の声を代議士という家来共に聞かせてやろうではありませんか。
大デモ
- ・場所:代々木公園ケヤキ並木(渋谷のNHKの横)
- ・ホームページ:http://bigdemo.jp/
- ・日付:12月7日(土)
- ・タイムテーブル:集会 11:00〜12:30/大デモ 12:30〜15:00
- 「カジュアルで気軽に参加できる(そして実際に権力に対する抑止力にもなっている)ドイツやフランスのような楽しいデモは日本ではできないのか?」という、飯でも食いながらカジュアルに、原発、TPP、秘密保護法、改憲など、山積する日本の問題について、みんなで集まって「抗議しようぜ!」っていうデモのようです。
- 10:00 マルシェOPEN(EarthDayMarket協力 飲食・物販)
- 11:00 集会START(司会:三宅洋平)安部芳裕
- 11:15 山田正彦(前農林水産大臣)
- 11:30 ざまみやがれい
- 11:45 孫崎享
- 12:00 K-DUB SHINE・難波章浩・三宅洋平 TALK
- 12:15 山本太郎
- 12:30 大デモSTART
- サウンドカー(3台) 1st CAR / 2nd CAR / 3rd CAR 順に出発
- デモルート ケヤキ並木:出発〜渋谷・原宿周辺〜代々木公園終着
- 15:00 大デモFINISH
- 16:00 マルシェCLOSE
- 17:00 撤収
- というわけで、景気付けに、うる星やつらのエンディングテーマを…(笑)
- うる星やつら ED「宇宙は大ヘンだ」 FULL