SKY NOTE

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グローバル経済で日本は不況になる(米韓FTAとTPP)

最近は、明るい未来を描けない。というのは、日本の明るい未来を、外国が直接的に破壊し始めているからだ。グローバル競争を続けると、最終的には国内市場が貧困化し、また、あらゆる国内の新しい技術も、彼らの既得権(石油利権、ウラン利権)のために否定されるだろう。

日本の明るい未来は、世界の明るい未来でもあるのは、日本の技術を組み合わせていくと、自分の国で食料、エネルギー、資源が自給できる状況が生まれ、農業国の農業利権、資源国の資源利権がなくなるのである。これは、各国の利権を持つ国にとっては、利権喪失を意味するが、世界にとって見れば、経済の安定、社会の安定をもたらす素晴らしいことになる。

つまり、ここでグローバル経済が正しいと勘違いしてしまうと、世界全体を不幸にしてしまうことになる。グローバル経済を説明するのに、コーヒーとクリームに例えたい。コーヒーの黒は、高所得な先進国、クリームの白は、低所得な発展途上国とする。グローバル経済とは、この先進国というコーヒーに発展途上国の低所得というクリームを混ぜて、中間化した所得になるということである。(グローバル経済を否定し、自給技術を供与していけば、すべての国は先進国並みの所得にすることは可能)つまり、先進国の給与は下がり、途上国の給与は若干上がる。だから、先進国の日本がグローバル経済を推し進めることは、低所得になるということである。しかも、日本経済の大半は、内需(411兆円:86.7%)であって、外需(63兆円:13.3%)が多少なくなってもやっていける。だが、グローバル経済を推し進めると、内需が低賃金(グローバル平均賃金)によって細って、経済が大幅に縮小してしまうリスクがある。反面、それを是正するために、国内で自然エネルギーを作ったり、資源を生産する技術を採用していけば、結果として、内需が膨らみ、同時に外国の資源に依存しない形が生まれる。それらは技術的に可能であり、そう言う経済こそが、日本を真に豊かにするのだ。

最近、昼のドラマのBS日テレ韓流ドラマ「ドキドキMy Love」(月-金 午後1:30)を見ると米韓FTAの影響を受けた韓国の世相がよく分かる。FTAはぜんぜん素晴らしいものでも何でもない。主人公は、喫茶店に呼び出されたけれども、「こんな高いところじゃなくて、自販機のコーヒーで十分」と言いながらバイトへ行くといって去るシーンが有る。

喫茶店のコーヒーですら高いといい、自販機のコーヒーを飲み、そして、昼の仕事に加えて、バイトまでこなしている主人公、それが米韓FTA後の韓国の状況なのである。副業までして沢山働いても喫茶店で珈琲を飲むお金すらない。そういう社会が今の韓国なのだ。だから、TPPはマズイ、非常にマズイ。

 Wikipedia:非正規雇用
 韓国では非正規率が55パーセント、日本の33%(現在)を大きく上回る。

日本がTPPに入ってしまうと、韓国のように非正規率が55%になってしまい、その規模は1100万人の正規社員が非正規化するという事なのだ。今、正規で働いている人たちに言いたいのは、皆さんが非正規化したら大幅な賃金低下になり、国内のデフレが加速し、経済がさらに低迷することがわかると思う。その上、外国人労働者も流入し、移民が増えれば、それによって、社会の治安も悪くなる。低所得な人が増えれば治安が悪くなるのはどこの国でも同じ。こんなものがいいわけないのだ。

外の世界がドラマで分かる。統計でも分かる。グローバル経済が正しいと思っていた人は、自分が間違っていることを認めるのは辛いだろうが、不況で苦しむほうがもっと辛い。だから、一時の自分の自尊心よりも、将来のことに目を向け、自分たちの得にならないことをきちんとノーということが、自分のみならず、他人の幸福をも支えることになる。だから、TPPはダメなんだ。ローソンの社長が、グローバル経済を振興しているのは、彼が一般庶民とは違う視点で支持していることに気づかないといけない。彼の立場は1%の富裕層。そして、彼の言動を喩えるならば、勝つ見込みのない戦いを精神論で戦おうとする。旧日本陸軍に相当する。戦いは、その程度の算段でするものではない。
 
 孫子の兵法:算多きは勝ち、算少なきは勝たず。