SKY NOTE

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今の日本人にとって信じるということは何なのか? 2013.3.21

最近、信じるということは、何なのかと思ってしまうことが多い。マスコミの言っていることを根拠なく信じ、その結果、騙されたことを知りつつも、更に信じ続ける。まるで他に選択肢がなく、何もないかのように。そう言う意味で、今の日本人にとって、信じるということは、絶望することなんじゃないかと思う。ポジティブな意味で「信じる」のではなく、ネガティブな意味で「信じざる負えない」というのが正直な所ではないだろうか。つまり、他の選択肢が想像できないので消去法で信じているだけではないか?他の情報がないから、それしか信じられないということではないだろうか?

しかし、他人から、他の選択肢を提示されていても、それを信じないのは、彼等が信じるということに必要としているものが根拠や理由ではなく権威だからである。日本人にとっては権威とは規模であり、その規模が小さいものは彼らは信じない。よって大マスコミのいう事を自動的に信じ、市民活動やインターネットからもたらされた情報は無視する。また、日本人の平均年齢は40歳程度、年配の人はインターネットを使うのが苦手な人が多い。特にキーボードがタッチタイプ出来る人が少ない。その結果、情報源はテレビや新聞ということになる。ある意味、情報収集において、キーボードが障害なのである。

インターネットで探せばすぐ見つかるのに...という話は、インターネットを使うために必要なキーボードがタッチタイプが出来る人の言葉である。あらゆる情報を検索し、まとめ、分析するためにはキーボードの利用が欠かせない、それが出来ない人たちは、それを必要としないテレビや新聞などの情報が重要なのである。そういう意味で音声認識や電子出版を私は期待している。また、年配の方には、コンピューターの画面の文字を読むのが辛いという方もおられることだろう。後で、その解消法をiPadの使いかたで説明したい。

つまり、日本人にとって、信じる、信じない。というのは、その種の情報が権威を伴って、存在するかしないかなのである。コンピューターを使えれば、それが見つかるが、使えない人にとっては、それはないのと同じである。つまり、日本人は2つの意味で真実から遠ざかっている。1つは御用マスコミ、もうひとつはキーボードである。

この2つの状況を解消するために、私は、それぞれの問題について、その解決方法を提示したいと思う。

御用マスコミ問題

 御用マスコミとは(体制の代弁者と化し、市民の立場で報道しない者達の事)
  テレビ局:NHK日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日テレビ東京
  新聞社 :読売、日経、朝日、毎日、産経

新聞不買運動

  • 新聞に対しては、比較的、良心的な東京新聞(関東)/中日新聞(関西)や江北新報(東北)など良心的な地方紙への切り替えを促し、全国紙の不買運動を展開する。要するに多数派が切り替わればいいということだ。これらの新聞がネット販売をしてくれればもっといいのだが...それはまだのようである。

テレビボイコット

  • テレビののニュースを見るのをやめ、無料のネットニュースを勧める。その際に問題となるのがキーボードやディスプレイの問題である。キーボードの問題は、GoogleiPad検索アプリケーションで音声入力機能を使うこと、これでGoogleで情報が探せる。Googleが使えるか使えないかで情報収集能力が格段に違ってくる。また、ディスプレイが読みにくい場合は、Retinaクラスの高解像度なタブレットを買うとほとんど出版物並みの文字品質で読める。明るすぎて疲れる場合には輝度調整で暗くすれば良い。そして、長文が読むのが辛い人には、文章部分を長押しすると文字を選択するバーが現れるので、それを指で引き伸ばして必要な文章を選択し、指を話すと、音声読上げ機能が設定でオンになっていると、コピー/読み上げと出てくるから、読み上げを押すと、その部分の文章を読んでくれる。これで目がつかれたときコンピューターに読み上げさせればいいわけだ。ちなみにiPadでのこの設定は、設定項目の下の方にあるアクセシビリティという項目(下にスクロールして)で、「選択項目の読み上げ」という項目をONにすることで、この読み上げ機能が使用可能になる。

またウェブページが見にくいという人は、最近になってやっと、日本でも電子出版が活発になってきたので、そう言うメディアで反骨精神のある情報源を活用することだ。紙の出版物でも東洋経済とか、DaysJapanなどは反骨精神がある雑誌だ。そういうものを選びたい。間違っても五大紙の系列雑誌など読まないことだ。ただ、そういう行動ができるのも、既存のメディアに対して、疑念を抱いている人のみである。

絶望によって信じている人と、本当に信じてしまっている人はちがう。前者は別の選択肢という希望を与えることで転向することができるが、後者はそうは行かない、私は、それに対しては風刺画が一番効果があると思う。最近、私が感動した風刺画は、米韓FTAを皮肉った以下の風刺画。

 米韓FTAを皮肉った風刺画(顔は韓国の政治家そっくり、写真にオバマ大統領が...)
 
 引用元:http://blog.goo.ne.jp/sanzenri2010/e/5105d000219b829fb28c16a3edcd630b

これを見ると、米韓FTAによって、アメリカの支配のもと、奴隷のように働かされている韓国民衆の姿が如実に現れている。ハングル文字で書かれている99%(99%の一般市民の事)という文字が妙にリアルである。自由貿易協定とは、外国でこういうものが書かれている様な酷いものだと教えるには、絵が一番である。ひと目で何がどういうことなのか分かる。そして、それとTPPが同じ種類のものだと教えてあげればいい。そうすると、それをいい、いい、と喧伝している御用メディアへの疑念が湧いてくるはずだ。そうすることで、後者の人は前者に変わり、その時に別の選択肢を与えてやればいいというわけ。

最近みたBS日テレの寒流ドラマ「ドキドキMyLove」第01話(午後1:30 月-金)では、生活が苦しい中でも家族仲良く幸せに暮らしている姿がコミカルに描かれているのだが、思い出すと、泣けてくる内容だった。その家族は、娘が未婚の母になり5歳の子供がいて、その母親と父親、親戚の居候、娘の兄弟の家族で、お父さんが会社でリストラされてトボトボ帰ってくると、その日はお父さんの誕生日で帰ってくると家族が誕生日を祝ってくれている。お父さんは、首になったことを言い出せずにいる。また、娘は未婚の母でテレビ局で働いているが、男の後輩と車の中で漫才みたいな会話をしつつ、仕事熱心だが、フリー(非正規)の仕事であるため生活が安定しない、しかも、風邪を惹いて無理をして仕事をしても、上司から「視聴率が延びない」といわれる始末。それがなぜ、泣けてくるかというと、非正規雇用、リストラ、病気、結果至上主義、これら全ては米韓FTAの影響なのである。経営者は利益を上げるために、人権費を下げるため、非正規雇用、リストラに走り、そして、業績では、結果至上主義になり、そして、病気に対しては、韓国の医療保険制度は米韓FTAによって破壊されたそうだ。つまり、このドラマでは、米韓FTAを批判しているのである。そして、それが韓国の現実なのだ。一生懸命働いているお父さんはクビ、娘は一生懸命働いて、風邪を惹いても頑張っているのに、結果が出ないと上司に文句を言われる。全体としてコミカルに描かれているが、それを韓国の情勢と合わせて考えてみると、泣けてくるというのが、正直なところだ。私は母にこの話のあらすじを言っている間に涙ぐんでしまった。コミカルな話なのに泣けてしまうのだ。

一生懸命頑張っている人が報われない社会、それがTPP、米韓FTANAFTAなどの自由貿易協定の実態なのだ。それは韓国を見ればよく分かる。その正体はゴリゴリの資本主義であり、第二次世界大戦前の帝国主義の民営化版でしかない事が風刺画を見れば分かる。グローバル経済では、国が国民を守れない。なぜなら、国が資本家(株主)の奴隷になってしまうから。グローバル経済は、言い換えると資本家(投資家)至上経済である。名前が間違っていると思う。投資家帝国主義といった方が適切だ。