SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

現実と理想は切り離すべきではない

デモに出ていて思ったのは、現実と理想を分けるべきではないことだ。というのは、現在の行動の集合体が結果として理想になるとするならば、現実の最終結果が理想という事になる。つまり、現実はプロセスであり、理想は結果なのだ。

そういう意味でプロセスと結果は切っても切れないものであり、分けて考えるべきではない。大事なのは理想とする結果に結びつく現状のプロセスを改善することにある。プロセスの集合が理想になる条件を整える事が理想に向かう発想だとすれば、それらを分離するのではなく、一つのものとして俯瞰して捉えるべきである。

つまり、現状が理想的でないのは、その理想にそぐうような行動を現在していないということである。つまり、結果とは、大抵はその過去の集合体なのだ。これを理想と現実とを分けて捉えてしまうと、プロセスと結果が分離され、現在の不適切な行為に批判が及ばないし、また、それに結びつく努力もしなくなる。つまり、夢物語として処理されてしまう。かといって、その手段に乱暴な手法を用いると、大抵はその副作用で、その行為そのものが批判され、自沈するリスクも伴う。

だから、慎重かつ、確実に、結果に導けるように堪えず、状況を改善し続けることを考えなくてはならない。それはとても難しいが、やり甲斐のあることでもあるように思える。ついこの間、テレビで映画監督だったかな、その人が何でも一生懸命やれば面白くなると言っていたけど、これは、そういう事かなと思う。つまり、一生懸命やると、改善するヶ所が沢山出てくる。それを色々工夫して、やることになる。その繰り返しが面白いというわけだ。

とにかくやる事が沢山あるけど、それを色々と工夫したり改善するのって、クリエイティブな作業であって、そういう意味で、その創造的行為そのものが面白くなってくるわけ、何が面白いのかといえば、常に変化があるでしょ。創造するってのは。工夫して結果が出れば万歳、でなければ、何がいけなかったのか考える。その繰り返しだけど、今の時代は、ネット上でそう言う努力がされるわけだから、数字となって反響が見える。

ダメなものはダメと数字でわかるから、その上で他者を知ろうとし、努力し、変わろうとする姿勢の結果が、最終的には理想に近づく道となる。問題の本質を理解しないと辿りつけないものだが、それはきちんとした分析をすれば、大抵は、結果が導ける種類のものだと思う。あとは、そこで生じた問題点を制約事項のある中でクリアするために、どのように工夫するかである。今はインターネットがあるので、ありとあらゆる事が無料で出来る時代、ある意味、工夫次第で大規模なこともやりやすくなっている。そのポテンシャルの高さから言って、頭を使えば、きちんと結果はついてくると思うのだ。そういう意味で、理想と現実を俯瞰すれば、それは一体のものであると捉える。プロセスと結果は、違うものだが、俯瞰すれば、それは一体のものである。だから分離して、関係ないものとして捉えることは出来ない。現在の行動そのものが、理想に合致するかしないか考えるべきなのだ。
 
私達の社会は理想には程遠いが、その程遠い原因は、現在の私達の行動にある。理想と現実を分けないで考えると、そうやって解釈できる。それは現在の反省になるし、最終的には状況を改善することにもなる。だから、理想と現実は分離しない、それは大局的に見れば一体のものだからである。そういう意味で、スティーブ・ジョブスは偉かったと思う。彼は確実に過去から学び、改善し続けた。そして、今のAppleを築いた。良いお手本である。彼の優れた所は、優れたプレゼンに焦点があたりがちだが、本当は、自分の過去の失敗から、どれだけ多くのことを学んだかにあると思う。だからこそ、あそこまで大きな会社となった。それは、理想を忘れず、たゆまぬ努力を続けた結果なのだ。