コンセプトについて、調べてみた。なぜ調べたのかというと、今の日本のメディアや政治家の理念なき行動が目に余ると思ったからで、そもそも、その理念とはなんぞや?ということで、コンセプトとは、何なのか調べてみた。
それによるとコンセプトとは...
What to say なにを言うか? Concept
How to do どのようにするか? Action
優れたコンセプトは、優れた価値観とも言えます。その価値観を表現することが結果的に社会やひとを動かし、変化させる。それはサービスであっても、製品であっても、言論であってもかまいません。要は、その価値観に基づいて行動する事によって、その価値が伝わればいいのです。優れたコンセプトは、優れた価値を提供する母体となるものです。
優れたコンセプトを実際に体験する
http://www.webtant.net/a2-blogD-bid-1117.htm
以上のページでは、スターバックスを例に取り、コンセプトについてこう述べています。スターバックスのコンセプトは...
「家庭にない、職場にない 第3の場」
サードプレイス(第三の場)というのだそうです。つまり、このコンセプトのもとスターバックスのサービスは構成されているのです。つまり、スターバックスを当てはめると
What to say? [サードプレイス]:concept
How to do? [スターバックスのサービス]: Action
となるわけです。つまり、コンセプトは木の本体であり、アクションはそのコンセプトを中心に放射状に伸びる幹となるわけです。そのコンセプトが素晴らしいと、多くの人がそのコンセプトの樹の下に集うようになります。日立の歌にありますが、やはり、大きなものを生み出すのには大きな木となるコンセプトが必要です。
そして、優れたコンセプトについてこう述べています。「優れたコンセプトというものは、お客を惹きつけるだけでなく、そこで働く人々のマインドをも変えていきます」そう考えてみると、今の日本に足りないものはコンセプトです。優れたコンセプトがあっても、通販生活のCMが放送拒否されたように、メディアが封じてしまうため、広まらない。つまり、日本の真の病巣は政治家ではなくメディアであることが分かります。この国では、民衆が主張するプロセスをメディアが邪魔しています。こういったメディアの影響力をなくすために、ネット上で新しいコンセプトを打ち立て、それに基づいて人々が動くような流れを作る必要があると思います。
通販生活の「原発国民投票」のCM(民主主義のコンセプトに忠実な素晴らしいCMだ)
ジョブスが復帰したとき「Think different」キャンペーンがありましたよね。あれがApple復活の最初の狼煙だったのです。Think differentは優れたコンセプトでした。その後のAppleは、この理念を中心にすべての行動が集約していました。日本にも、そういったコンセプトが必要だと感じました。なぜなら、理念(コンセプト)が無いので目先の利益に偏った拝金主義がはびこり、前に進めないからです。強力なコンセプトが必要ですが、それは恐らく構造改革ではないと私は思っています。なぜなら、構造改革をして、国民が幸せになったことは一度もなく、むしろ不幸になったといえるのですから。もっと言えば、構造改革によって日本は強くなるどころか弱くなりました。ですので、構造改革路線ではなく、新しい経済モデルの樹立が今の日本には必要です。グローバル経済は、EUの経済危機を見れば分かる通り、既に破綻しています。破綻したものに、わざわざ構造改革なぞして合わせる必要はないでしょう。全く新しい経済モデルが必要です。グローバル経済が通用したのは、20世紀までです。21世紀は、技術革新により、エネルギーも資源も食料も地産地消の循環型市場経済になることでしょう。これは技術的にそうなるのです。未だにグローバル経済なんて言っているのは古いですね。レガシーです。グローバル経済は20世紀のコンセプトです。21世紀のコンセプトではありません。
Think different
このCMについて友達は「マイナー路線にいくのかと思った」と笑っていたが、その笑われたものこそ、Apple躍進の中心的なコンセプトだったのだ。今にして思えば、素晴らしいコンセプトだった。その後のAppleは、このコンセプトに基づいて、iMac、iPod、iPhone、iPadなどを矢継ぎ早に創り出し、ムーブメントを起こした。そして、一時、アメリカで時価総額No.1の会社となった。コンセプトに基づいた行動は強いのだ。それは社会だって政治だって同じ。民主主義だって、それ自体がコンセプトのようなものだしね。コンセプトに基づいて力を結集する。それが強いメッセージ性を持つ。今の日本に足りないのは、そういう皆が一つにまとまれるコンセプトだと思う。
FRYING DUTCHMAN(これ聴いてみて)