ようやく「循環注水冷却」が本格稼働、「ステップ1」終了まであと2週間
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110703/276285/?ST=ecology&P=1
3号機 窒素注入へ放射線遮蔽の作業(7月3日 17:40更新)
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110703/index.html
原子炉の状況
・1号基
・温度と注水状況
・給水ノズル温度:117.7度
・1時間辺りの給水量:3.5トン
・窒素ガス封入
・4月7日から実施、これまでの封入量は5万7000立方メートル
・2号基
・温度と注水状況
・給水ノズル温度:112.9度
・1時間辺りの給水量:3.5トン
・窒素注入(水素爆発を防ぐ処置)
・局所排風機で建屋内の空気を浄化
・6月19日:二重扉を僅かに開ける。
・6月20日:AM 5:00 全開して自然換気
・6月21日
・午後:原子炉の圧力、水位、格納容器の圧力を測定する計器の取り付け
・格納容器へ窒素ガス封入を行うための配管作業の準備を行った
・6月28日
・午後8:00過ぎ:格納容器に窒素ガスを封入開始
・7月2日
・午前11時までに約1100立方メートルの窒素ガスを封入
・格納容器の下の圧力抑制室の破損部の修復工事(汚染が酷く厄介な工事)
・循環冷却が進んで放射線量が下がらないと着手できない。
・3号基
・温度と注水状況
・給水ノズル温度:153.4度(3号基の温度が高いのが心配)
・1時間辺りの給水量:9トン
・汚染状況
・床に放射性物質を含んだ砂やほこりが溜まっていて...
・50〜186msv/hの高濃度の放射能汚染ヶ所があちこちにある
・7月1日午前から吸引装置を取り付け...
・米アイロボット社の遠隔操作ロボット「ウォリア」で1階南西のエリアを清掃
・大物搬入口から入って格納容器に至るまでの約100平方メートルの床
(窒素ガスを封入する為の配管工事に必要な場所)
・ドラム缶3本分のホコリを除去
・16ヶ所中9ヶ所で放射線量は下がったものの依然として高い
床に鉄板を敷き詰め、放射線を遮る作業を7月3日から開始、1/3に抑えたいとのこと
・7月6日:窒素の注入に使う配管などの調査(予定)
・7月8日:問題がなければ、配管を繋ぐ作業を開始(予定)
・7月17日までに窒素注入を始めたい(予定)
原子炉冷却水
・汚染水
・7月2日夕方までの汚染水処理量は1万1170トン
内、3580トン淡水化処理終了→原子炉の冷却に使える状態
・熱交換器による汚染水冷却は行っていない
浄化処理の過程で自然に冷えるからなのだという。(要するに冷めるという事ね)
・セシウム吸着塔ベッセルの交換が必要なため、稼働率80%が当面の目標
・冷却水
・ダムから取水した水:1万6000トン(8000トンのタンク×2)
核燃料プールの状況
1号機のプール
・使用済み核燃料:292体→「発熱量は小さい」と見ている
・水温が計測不良
・循環冷却はまだ→既設の設備が使えるか確認を急いでいる
2号機のプール
・使用済み核燃料:587体
・5月31日 循環冷却システムが稼働
・7月3日 AM 5:00 プールの水温34度
3号機のプール
・使用済み核燃料:514体
・6月30日 循環冷却システムが稼働
・7月3日 AM 5:00 プールの水温34.8度
4号機のプール
・使用済み核燃料:1331体
・水温:85度(湯気が立っている)
・建屋が大きく損壊:耐震補強が7月中に完成する目処が立つ(6月20日発表)
鋼鉄製の支柱(長さ8メートル)32本をコンクリートで覆って強化
仮設防潮堤
・6月30日に完成(7月1日に写真を公開)
・設置ヶ所・高さ
・3号機、4号機、汚染水の移転先の集中廃棄物処理施設周辺
(長さ360mに渡って防潮堤を設ける)
・海面からの高さ:14m
・防水シートや金網で包んだ石を2〜4m積み上げて海面から14mにした
・強度
・M8クラスの余震による高さ8mの津波に備えたもの
・津波の破壊力を考えると強度は充分とは言えない。
(将来的にはコンクリート製の防潮堤を作る必要がある)
作業員の熱中症対策
・7〜8月中:14時〜17時の炎天下の作業を原則禁止
(やむおえず作業を行う場合:冷却効果の高い衣類を着用+作業の合間に休憩)
作業工程
・ステップ1終了まで、あと2週間(7月17日頃だろうか?)
細野豪志原発事故担当相:「1号機から3号機に窒素封入を行い、水素爆発の危険性をなくす。そして、安定冷却する」ことが「ステップ1」の区切り
・3号機の作業が遅れ気味
・4号機プールの循環冷却は「ステップ1」では難しそう(7月17日以降と言う事か?)
避難状況
細野原発事故担当大臣
17日をめどに緊急時避難準備区域の解除を検討したいという考え
しかし、政府は学者の申し入れを却下しており、あまり信用できない
日本の放射能問題は深刻=元内閣官房参与・小佐古氏