0.目的
・炉心や使用済み核燃料プールを冷やして放射性物質の飛散を防ぐ事
→その為に、炉心や使用済み核燃料に水を供給して冷やす事
1.対処しなければいけない対象(全9ヶ所)
・1〜3号機の炉心
・1〜6号機の使用済み核燃料プール
2.問題箇所の状況(情報元:NHKオンライン:福島第一原発事故)
・炉心
- 1号機:比較的安定、建屋爆発
- 2号機:燃料棒露出、サプレッションプール破損、蒸気が出ている
- 3号機:比較的安定、建屋爆発、蒸気が出ている
- 1号機:電源不足
- 2号機:電源不足
- 3号機:冷却装置が動かなくなっている。蒸気を発している。
- 4号機:冷却装置が動かなくなっている。蒸気を発している。水素が発生し、爆発、火災
- 4号機は通常より多い燃料棒が保管されている。
- 5号機:電源不足、プールの温度上昇(前日58→63℃:5℃上昇)
- 946本の燃料が保管されている(多い)
- 6号機:電源不足、プールの温度上昇(前日56→60℃:4℃上昇)
- 876本の燃料が保管されている
3.問題への対処
・炉心への対処
- 1号機:水の注入?
- 2号機:水の注入、電源回復による冷却(送電線を引く)
- 3号機:水の注入
・使用済み核燃料プールへの対処
- 1号機:電源回復による冷却(送電線を引く)
- 2号機:電源回復による冷却(送電線を引く)
- 3号機:上部から放水車で冷却 & ヘリコプターで散水
- 4号機:側面から放水車で冷却
- 5号機:電源回復による冷却(送電線を引く)
- 6号機:電源回復による冷却(送電線を引く)
状況について
- 1.炉心
- 2.使用済み核燃料プール
- 使用済み核燃料プールについては、問題があるのは3〜6号機で、特に3、4号機が問題で、恐らく爆発により冷却能力を失っている。その結果、これらの燃料プールには、3号機が自衛隊のヘリで上空から核反応を抑制するホウ酸入りの水を、4号機が側面に出来た穴から機動隊の放水車で冷却するようだ。早ければ17日の午前中に、このどちらかが実施されるという。5、6号機は温度上昇が続いており、現状では問題が起きていないものの放置すれば、3、4号機の二の舞いになる恐れがあり、これについては、送電線を引いて電源を回復する事によって冷却を試みる予定であるという。
- 3.この問題全体について