エジプトのデモと日本

エジプトのデモが続いている。
　
Wikipedia：エジプト騒乱
　
2010年暮れのチュニジア国内の騒乱が飛び火し、2011年1月25日（15000人がデモに参加）に始まったエジプトでの騒乱は、FacebookやTwitterを介して瞬く間に広がり、ムバーラク退陣を求める声が高まり、その怒りはアメリカやイスラエルに向かったという。この傾向からイスラム系の勢力とも見れる。これに対して、治安当局は武力をもって鎮圧を図るが、2月1日の時点で、軍隊は中立を宣言し、警察官の中にも命令を拒否したり、制服を脱いでデモに参加する者も現れるなど、もはや、ムバラク政権の統治能力は地に落ちたといえる。
　
エジプトは平均年齢24歳と若く、20代の失業率が2割ともいわれている国であり、高失業率という火薬に立て続けに火（Wikileaksによる汚職の暴露,Facebook,Twitterによるデモ計画,チュニジア騒乱）がついた感じだ。軍が中立を宣言した段階でムバラク政権は大手がかかってしまったようだ。後は、その後のエジプトがどのような国になるのか？親米国家なのか、イランと同じようなイスラム国家となるのか？若者の意思が尊重されるとするならば、イスラム系でありながら、進歩的な政権が生まれるのか？現時点では不明である。
　
このように世界で騒乱が起きている中、日本では何も起きない。やはり平均年齢が45歳の我が国ではデモを行う様な気力はもうないのかと思ってしまうほど、静かである。私は、日本でもデモが起こる可能性はあると思っているが、現在、デモが起きないのは、何をしても無駄だという絶望感が人々の中に蔓延しているからだと思う。しかし、その中に一筋でも希望が見えるような事があれば、日本でもデモが起こる可能性があると思う。もはや、民主党も自民党も頼りにならない。彼らは、あまりにも情けない、デモを起こして、この国の指導者を一気に一掃しようという流れが起こる可能性や希望を感じる事が出来たならば、日本人は大手を振ってデモに参加するだろう。
　
デモによって民主党も自民党も一気につぶし、若者を中心とする臨時政権が生まれ、その政権が、日本の諸制度を一気に改革するという流れが、もし起きるとするならば、私もデモに参加するだろう。もう彼らには政権を任せたくない。私たちの世代（30代）がやった方が、遥かにマシである。なぜなら、デジタルが普通だから。アナログの高コスト体質をデジタル技術（IT）で徹底的に排除できるのは私たちの世代だからね。