iMac 2010 モデルが発表された。眺めてみると、マイナーバージョンアップのデカイ版と言う感じだ。プロセッサが1.5倍8%向上とGPUが3.5倍くらい高速化して、メモリがクロックアップしたという感じ、去年の製品のインパクトに比べる変化が地味、ただ、性能的には大幅にパワーアップした。特に下位機種はCPUとGPUのメモリが共有している状況が解消され、それぞれに専用のメモリが割り当てられている。これは、大きな違いと言えるだろう。もっといえば、CPUはCore i3世代なので、チップセットを介する事なくダイレクトにメモリと接続されている。これによりメモリアクセス速度が早くなる。内部のアーキテクチャ的には、スッキリと分離され、高速化したと言える。それでは、スペックの比較をしてみよう。
21.5inch iMac 一番安い奴比較(違っている部分のみをピックアップ)
2009 iMac 21.5 | 2010 iMac 21.5 | 変わったところ | |
---|---|---|---|
CPU | 3.06GHz Core2Duo | 3.06GHz Intel Core i3 | |
Cache | 3MB共有L3キャッシュ | 4MB共有L3キャッシュ | キャッシュ容量1.3倍 |
RAM | 1066MHz | 1,333MHz | 1.3倍にクロックアップ |
GPU | Geforce 9400M | ATI Radeon HD 4670 | 推定3.5倍に高速化 |
VRAM | CPUのメモリと共有 | 256MB GDDR3メモリ | 専用メモリになった |
SD | SDHC | SDXCカードスロット | 32GB以上のメモリカードが使える |
プロセッサパフォーマンス
参考資料:http://hardware-navi.com/cpu.php
Core2Duo E7600 | :3060+ |
Corei3-540 | :3305 |
グラフィックパフォーマンスはGeforce9600に近いものを採用しているようだ。
参考資料:ATI Radeon HD 4670ベンチマーク
参考資料:GPU性能比較
(この中でGeforce9400Mはスコア2067に対しHD4670は6995と3.5倍となっている)
以前のものはモバイル版のチップだったから、ディスクトップのGPUとしては、性能が低かったが、今回のものはディスクトップのものを採用してきた為、大幅に性能アップしている。クロック周波数が上がっていないのにプロセッサの速度が早くなったのは、新コアの採用と専用メモリとダイレクトに繋がっているのが大きいと思う。今回のものは去年のもののグラフィックのスペックアップ版と言えそうだ。
Apple iMac仕様
http://www.apple.com/jp/imac/specs.html