SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

三菱自動車、燃費50km/Lのコンセプトカーを出展

三菱自動車、50km/LのPHEVコンセプトカーを出展
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090929/175797/
 
三菱自動車が燃費50km/Lを達成するというPHEV(プラグインハイブリッド)のコンセプトカーを東京モーターショー(10/24〜11/4:幕張メッセ)に出展する。
 
特徴は...
1.走行状況に応じて走行モードが切り替わる
 ・EVモード(電気だけで走る)
  ・中低速はこのモード
 ・シリーズハイブリッドモード(エンジンで発電した電気で走る)
  ・電池の残量が少なくなるとエンジンで発電して走る。
 ・パラレルハイブリッドモード(モーターとエンジンの動力を併用して走る)
  ・高速走行時
 ・回生モード(下り坂などで重力を使って充電するモード)
  ・減速時や長い下り坂などはこのモードになる。
 
2.4輪駆動車(回生時は前輪後輪のモーター全てを使って発電→充電)
 ・前輪用モーター1機(前輪駆動が基本)
 ・後輪用モーター1機
  (滑りやすい路面や急な車線変更時は後輪モータが自動的に作動)
 
3.電池・燃費
 ・リチウムイオン電池:EV走行距離(10・15モード)は50km
 ・燃料消費率(10・15モード)は50km/L以上
 ・容量は公開されていない
 
4.モーター・エンジン
 ・前後ともに、最高出力:60kW、最大トルク:200N・m
  (i-MiEV:最高出力:47kW、最大トルク:180N・m)
 ・排気量1.6Lの「MIVEC」最高出力:85kW、最大トルク:125N・m
 
5.車体
 ・サイズ:全長4510×全幅1830×全高1655mm
 
6.制御機構
 ・後輪の左右のトルク制御は、従来の多板クラッチの代わりにモータを採用
  ・トルクの伝達ロスを低減+エネルギーを回生し効率と応答性を高めた。
 
7.登場時期
 ・2013年を予定(コンセプトは変更されるかもしれないが、内部は引き継ぐ)
 
まとめると、こういう自動車だ。注目したのはシリーズハイブリッドモードである。この事により、電気自動車の弱点である航続距離の問題からは解放され、しかも、50km/Lという性能が出るという事である。つまり、日本の自動車の平均燃費15km/Lの3倍以上の性能が出るわけだ。やっと、慶応大学のIZAに匹敵する性能で動く電気自動車が日本の大手メーカーから出てきた。こういう自動車が普及すれば、温室効果ガス25%OFFというのも夢じゃない。登場するのは2013年と少し先になるが、こういう機構の自動車こそ、本当の意味でエコカーなのだ。こういう自動車が発電機(三菱重工)やモーター(三菱電機)を作っている三菱グループから出てきた事が興味深い。国は、ガソリン・軽油の暫定税率を廃止するのではなく、その財源を、こういった車の購入に必要な無利子融資制度(1台あたり最高100万円無利子融資7年間)に使うべきである。そうすればエコカーが売れて、経済に良くて環境にも優しいという一石二鳥の戦略になるのだから。そういう車で高速道路無料化で地方を走れば、地方の経済にも良くなると思うのだがどうだろうか?
 
関連ページ
 車の二酸化炭素をゼロにする。
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20080627/1214498908