SKY NOTE

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将来の液晶(2011年以降)

Blue Phase Mode 液晶(ブルー相モード液晶パネル)
従来の液晶は、視野角によって色が変わるが、Blue Phase Mode液晶にはそれがない。また、書き換え速度も早く1ms以下で書き換えられる。
・視野角が広い(というか視野角による画質変化そのものがないらしい)
・超高速書き換え(1ms以下 1秒間に1000回以上書き替えられる)
 
フィールドシーケンシャル方式
従来の液晶はRGB蛍光体にバックライトを当てて色を表現していたが、フィールドシーケンシャル方式ではRGBのバックライトを時分割で点灯させ、液晶を目が認識できない位に速く切り替える事でRGBの画素を表現する。この方式のメリットは従来三つの画素が必要だったのが、一つの液晶画素でRGB(時分割RGB)の三原色が表現できることにある。弱点は、充分に液晶が高速ではないと、RGB色のちらつきが生じることだ。
・高解像度

  • 三つの画素を一つにまとめられるので画素数が3倍になる)
  • 1280×800→2216×1384

・低消費電力

  • 蛍光体を通さないため、従来よりも60%の光でいいらしい。つまり40%省エネ

 
Blue Phase Mode 液晶を調べていたら、2008年のSIDのプレビュー映像がYouTubeで公開されていた。以前のものと比べると、欠損している画素がなく、より実用レベルに近づいた感がある。色は26万色(64階調)で書き換え速度が1ms以下という高速性は凄い。最近シャープがRGBに加えてCYを混ぜた5色構成にする事で、自然界の色の99%を再現する液晶を発表したが、BluePhaseMode液晶でも1msの高速性を生かして、フィールドシーケンシャル方式を使い5色構成にしても200Hz(1秒間に200コマ)で表示できる。これだけ早いと、人間の目でちらつきは見えないかもしれない。
 
【SIDプレビュー】「自然界の物体色の99%以上を表現」
シャープが5色カラー・フィルタの液晶ディスプレイを開発
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090529/170975/
 
ブルー相モード液晶パネル,日本に上陸

 
【FPDI続報】ブルー相モード液晶パネル,日本に上陸《動画あり》
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081106/160887/
 
私が最も注目しているのは、BluePhaseMode液晶を使ったフィールドシーケンシャル方式の液晶で、この液晶と表示方式が組み合わさることで液晶の性能が飛躍的に向上する
BluePhaseMode液晶+フィールドシーケンシャル方式
・視野角 :180度
・解像度 :3倍(画素比)
・色   :自然界の色の99%を再現(5色バックライト RGBCY)
・書き換え:1ms 以下(5色バックライト時200Hz)
・消費電力:従来比60%(バックライト輝度)
・コスト :構造が単純なため将来的には安く出来る
 
視野角による色むらがなくなり、出版物並の解像度、鮮やかな色、滑らかな動画、長持ちするバッテリー、それだけ優れた性能の液晶パネルが将来的にTNの市場を置き換えるほど安くなる。
 
これによって、液晶は完成形に達すると言えるだろう。でも、実用化は2011年まで待たないといけない。今回のデモ映像は開発が順調に行っているようで心強かった。これでSeeRealの立体テレビなどになれば、殆ど現実と同じような映像が目のの前に現れるだろう。そうなれば、都市の在り方、人との会い方も変わるだろう。目の前に見えているものがそのまま再現できるディスプレイがもう目前まで近づいている。