SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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正しい批判の仕方

世の中には間違った批判が多い、何が間違っているかというと、この一言で説明できる。
 
「そんな亊をしてどうするのか?」
 
この質問を続けると駄目な批判というのは簡単に崩壊する。子供の頃、私はニュースを見ながら義理の父にこうすればいい、ああすればいいと言ったが、そんなときの義父の質問は「そんなことをしてどうするのか?」という質問だった。この質問に答えられないと「それじゃ駄目だな」と一言いわれて終わり。
 
この質問は、「その行動から結果として何がもたらされるか?」という行動の結果に対する質問である。つまり、良い批判とは行動の帰結点がしっかりしており、駄目な批判というのは、行動の帰結点が明確でないか、全くないのである。
 
私が駄目というのは、その批判の先に一体、何があるのか明確でない事である。行動の帰結点が明確に定まった批判は、良い批判であり、それがない批判は悪い批判である。
 
だから、私は駄目な批判について、それを実行した場合、どういう事になるか説明しながら駄目という。あるいは、質問をし、答えられないと「ペケ」と言い放つ、そうすると相手が怒りだし、収拾がつかなくなるのだが、大抵駄目な批判というのはそういうものである。私は駄目なものを駄目という事は出来るが、それを納得させる事は苦手だ。
 
だから、子供の頃、きちんとした意見が言えれば義父は「ほほう、そうか、お前は、そういう考え方か」と一定の評価をもらったりもした。だが、大抵は、致命的な欠点をいくつか挙げられて「それじゃ駄目だな」で終わりである。大事なのは、その批判のリアリティである。最終的な帰結点がイメージできない批判は、駄目な批判だ。逆にそれがイメージできる批判はいい批判だ。そういう意味で、いい批判とは、提案に近い。