私のチェックポイント
・他人に質問してばかりで、自分で考えた事がありますか？
・人を批判するばかりで、自分から提案した事がありますか？
・他人に何もやっていないと言う前に、自分で何かをしていますか？
大体この項目の全てに当てはまる人間がいると、私はキレる。対話をするときの対称性...自分と他人との間に対称性が保たれていない人間にはキレます。このタイプの人は何かを勘違いしているようです。それは「他人から何かをやってもらうのが当たり前」という勘違いです。よく記者が政治家などにこの種の質問をします。しかし、政治家は、それに答える義務があるのです。なぜなら、民主的な選挙によって国民の負託を受けた政治家は、民衆の代表である記者達の質問に答える義務があるからです。どうもこれと同じ様な義務を他人に求めていいと彼らは勘違いしているのです。（ある意味、意味も分からず猿真似をしていると言えるでしょう）
政治家は、国民に権力を与えられた分、質問に答える義務がありますが、普通の人間には、その義務はありません。立場は対等なのです。記者達に一方的な質問が許されるのは、彼らに権限を与えた民衆の代表に対してのものです。つまり、与えた権限の分、質問に答える義務が生じているのです。この関係は対等です。
しかし、一般人同士だと、そう言う事はありません。権限も与えられていないし、お金を払ってもらっている訳でも、先生の様に教える義務もありません。関係は全くの対等です。質問する前にきちんと自分で考えてから質問をするくらいの礼儀は最低限弁えてくべきだと私は思います。ほとんど何も考えず、ただ他人の意見に文句を言っているだけのコメントを読むと、全く腹が立ちます。
それに、そういった批判は重箱の隅をつつく様な建設的でないものが多いのです。日本のマスコミの批判などがその典型で、政策の批判をするのならばいいのだけど、大抵は記事にして話題をとりやすいスキャンダルばかりを聞いたりします。これは国民の代表として不適格と言えるでしょう。彼らが国民の代表ならば、公的な使命があるのですから、きちんと政策を勉強して、建設的で鋭い質問を政治家に向けるべきでしょう。そう言う事が出来ていないからこそ、日本の政治はレベルが低いのです。
また、議論が成立しないのも、この対称性に対する意識が低い故です。日本の議論の質を上げるには、自分で考える意識を持ち、他人を批判するときには、提案も出来るくらいのフェアな姿勢を持つべきだと思います。ただ文句を言うだけならば誰でも出来ますし、一方的に他人を責めて、自分は何も提案しないというのはアンフェアというものです。相手の主張に対してフェアである事が議論の質を向上させる秘訣です。日本のマスコミは、それが出来ていない方が多すぎますね。
問題点を指摘するのにも、提案するという発想がないと駄目です。まず、提案が出来ない人は、適切な批判も出来ません。彼らの結論は全て否定です。物事の悪い部分しか見れず、建設的ではないのです。（前向きに考える人は提案できますが、後ろ向きの人は否定しか出来ません）しかも、全体構成を理解しないで、重箱の隅をつつく意見が多く、全く不毛です。
また、自らが何もしていないのに、他人が何もしていないと批判してはいけないのです。人にそれを要求できるのは、それに値する対価を提供しているか、その義務が生じているときだけです。それもないのに、何か偉そうに「何もしていない」と主張するのは、お前がそれを言うのか？と腹が立ちます。大抵、提案しない、考えない、何もしていない、そんな人に限ってそういうことを言います。
彼らは、以下の事をしています。
1.自分で提案せず、他人への文句は一丁前
2.自分で何もせず、他人への要求は一丁前
3.自分で何も考えず、他人への質問は一丁前
文句、要求、質問、彼らのしている事は、これだけです。まるで哺乳瓶をくわえた赤ん坊の様に幼稚な姿勢ではないですか。私は赤ん坊がそうであるのは、許せます。ですが、大の大人がそう言う事をしていると、どうにも許せません。一番許せないのは、そうやって自分が他人に要求してばかりで何もしていないのに、他人に対して何もしていないと批判する事です。この種の批判には私はキレます。
