SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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テロと渋滞は似ている

テロを恐怖の連鎖だとするならば、渋滞もまた遅延の連鎖で共通点があると言える。連鎖を断ち切る為には、途中で連鎖を吸収する必要がある。渋滞の場合、車間距離を空ける事でそれが可能になる。テレビで渋滞の緩和方法として紹介されていたが、実験では車間距離を空けた途端にノロノロ運転だった車が驚くほどスムーズに流れていたのには驚いた。これは、車間距離を空ける事で遅延を途中で吸収し、後続の車に遅延を伝播しなくなる事によって、一定のスピードで車が流れ始めるのだ。結果として車の流れがスムーズになり、渋滞の時の加速と減速を繰り返す速度ロスがない分、車が高速に流れる様になる。
 
テロに対して言えば、恐怖を相手に与えない様に細心の注意をするべきなのだ。そこで、パレスチナ問題に対する私のアイディアは、壁を取り壊して、パレスチナ人ユダヤ人が同じ場所に住む亊だ。お互いのいる場所が混ざり合えば、ロケット弾が飛んで来る事はあるまい。誤って同胞を殺す可能性があるのだから。つまり、昔の状態に戻すという事だ。お互いに敵意を持っていられるのも、壁がお互いを隔て、二極化を強化しているからだ。ユダヤ人もパレスチナ人も安全に生きたいと思うのが最大の目的の筈だ。その目的に対する最適解は、お互いを混ぜてしまう事で互いに攻撃できない様にする事だ。そして、共存地域に日本の銃刀法に相当する法律を適用し、武器の所有を禁止する事。お互いが同じ所に住む事で、お互いが自分の望む場所に住め、お互いをお互いの人質にする事で、相互に攻められない。少なくともロケット砲による砲撃や空爆は出来なくなる。そして、銃刀法が適用される亊でお互いを殺傷する能力も削減できる。つまり、ケンカしたかったら拳で戦えという事になるのだ。ただ、これを出来る政治力がある国はアメリカくらいしか思い当たらない。オバマ政権がこの問題にどう対応するかよく分からないが、暴力による恐怖の量産を避け、話し合いを優先する意味でブッシュ政権よりもマシの様に思える。
 
渋滞とテロは、連鎖というキーワードで関連している。渋滞の緩和方法がテロの抑止方法となれば面白いと思う。テロの場合は、恐怖の吸収モデルを作り出す亊が重要と考えられる。もし、テロと渋滞が同じメカニズムで起きていると仮定するならば、恐怖を吸収し、連鎖させない事で止める事が出来る筈だ。つまり、武力行使はテロを抑止させるどころか頻発させる原因となる。
 
渋滞学 西成 活裕 (著)  1260円
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