誰でも本が書けて公開できる出版版のYouTube 「issuu.com」

issuu.comは、出版版のYouTubeだ。PDFファイルを作れる環境（AdobeIllustrator7万円くらい）があれば、誰でも本が作れる。ただ単に本を作るだけでなく、YouTubeのように公開できるところが素晴らしい。だが、それなら今までもPDFで出来た事なので何も驚く事はないと思うかもしれない、だが、issuuのいい所は、超クールなGUIにある。Acrobatよりも遥かに素晴らしいGUIを実現しており、本棚や本の紙の質感など、普通の本に似せて表現している所がクールだ。百聞は一見にしかず、まずは画像を見ていただきたい。そして、どのように動くのかは、サンプルドキュメントのリンクをクリックしてみてください。
（クリックすると拡大します）

サンプルドキュメント
http://issuu.com/meroneko/docs/japan_2030_ver.2.2

上部にマウスを移動させると、メニューが現れ、サイドにマウスを移動すると、ページ移動ボタンが現れる。下部に移動すると、ページの縮小サンプルが並んでいて、マウスを重ねると、そのページの縮小サンプルが拡大し、クリックするとそのページへ飛ぶ事が出来る。

本の淵の影や紙のたわみを表現する薄い影など、非常にこっている。また、ページの下には、ページ画像の縮小サンプルがあり、マウスを上にのせるとMacOS Xのドックの様に拡大する。まるで普通の本をめくっているかの様に感じる。サンプルに表示されているPDFは私が作ったものなので、少々しょぼいが、プロが作った奴を見ると、普通の紙の雑誌そのものだ。現在自分が持っているモニタの1280×1024ドットの解像度では、小さな文字が見にくいが、それでもPDFよりも遥かに読みやすい。できれば、モニターの縦方向の解像度が1200ドットは欲しい。最近流行っているフルHD（1920*1080）モニタじゃダメだ。WUXGA（1920*1200）ないと。

PDFが勝っている所は、中のリンクをクリックできる所だ。しかし、その場合でも、issuuからPDFファイルがダウンロードできる。また、プライベートなファイルは、公開しない設定にすることもできる。このサイトを見て興奮したのは、誰でも手軽に出版ができ、それが紙の本の様な表示品質（読みやすさ）と、まるでそこにリアルな本があるかの様な自然さを持っている事だ。従来の電子ブックソフトは、機械を操っている感が否めなかったが、この本は本当に自然な紙の本の様に感じるところがいい。文章を読むのに、それを妨げるものがない。そういう意味で誰もが快適に読めて、さらに出版できる時代になったと言える。読むのはブラウザーがあればいいが、書くにはPDFファイルを作れるIllustratorのような高価なソフトが必要だ。だが、ハッキリ言って、本をこれほど簡単に書いて広める事ができる価値からすれば、何ほどの事でもないと思えるほど、issuuは素晴らしい。

自分のPDFを持っている人がいたら、公開したり、個人的に閲覧してみるといい。ちょっと驚きを感じる筈だ。

http://issuu.com/sections