SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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結果至上主義の問題点

実績や結果にこだわり過ぎると、それがない自分は、永続的に駄目な人間に思えてくる。でも駄目なのは、その時々に正しい判断をしていないからであって、その間違いを分析し、修正する事が大事なのであって自分を駄目だと思うことではない。

自分を駄目だと思ってしまうと、自分の人格全体を否定してしまう。そうなれば、自分のやることなすことがすべて駄目だと思ってしまう。駄目な理由は自分自身であり、その駄目な状況から逃れられないと思ってしまう。しかし、それは間違いだ。

実際は、問題となっているプロセスを修正すれば、改善可能なことであり、問題は自分そのものではなく、自分が正しい判断をしていないこと、そして、そのミスを分析し、修正すれば結果はついてくる事。ミスの分析をする過程で、何を間違っているか分かれば、自分そのものに問題を見いだすのではなくて、問題そのものを直視することによって対処できると考えることができる。

つまり、問題は、結果や自分という全体ではなくて、個々のプロセスに対するミスなのだ。そういう意味では結果至上主義は、個人全体、タスク全体に対する曖昧な批判であり、その曖昧さゆえに他者の人格全体への攻撃に等しくなる。そうすることで、人が自分自身全体を否定することで個々のプロセスに対して意識を向かわせず、さらなるミスを誘発するという悲劇が起こる。

曖昧さゆえに全否定につながりかねない、結果至上主義は、本来の現実を直視するのを阻害する。結果とは、プロセスの集合であり、そのプロセスを修正すれば、結果はついてくるという現実に目をむけさせないで、人の人格全体を否定することで人を焦らせるだけの愚かな発想だと思う。私は多くの人が結果至上主義に偏るのはよく分かる。なぜなら、そう考えるのは楽だ。結果だけを見るという、単純であまり深く考える必要はなく、曖昧だから具体的に説明する必要がない事って、それを言う方にとっちゃ楽だよね。

でも、それを受けるほうにとっては大変だ。その大変さが分かる本当の現実主義者(チームで結果を出せる人:良い指導者)は、プロセスをきちんと見ていこうというはずだ。なぜなら、それが現実であり、真実なのだから。結果はゴールであって、そこに至る過程は全部、プロセスだ。そのプロセスを直視しない結果はあり得ない。それが現実だ。結果だけを見るというのは、その現実を無視している。だからダメなのだ。少なくとも人を育てる観点から言えば、落第と言ってもいい。

「1%の結果を得る為には99%のプロセスが必要である」by skymouse

サッカーで言えば...
「1%のゴールの為に99%のパスが必要である」というのと同じ